
アデノウイルス感染症
~流行性角結膜炎・咽頭結膜熱以外について~
お子さんが高い熱や咳、下痢などの症状が続くと、とても心配になりますね。
アデノウイルスは、「プール熱(咽頭結膜熱)」や「はやり目(流行性角結膜炎)」だけでなく、かぜや胃腸炎、気管支炎などの原因にもなる身近なウイルスです。多くのお子さんは自然に回復しますが、水分不足や肺炎などに注意が必要なこともあります。
アデノウイルス感染症とは?
アデノウイルスは多くの種類(型)があり、感染する型によって症状が異なります。
今回ご紹介するのは、プール熱やはやり目以外のアデノウイルス感染症です。
主に次のような病気を起こします。
- かぜ(上気道炎)
- 気管支炎・肺炎
- 胃腸炎
- 中耳炎 など
乳幼児から学童まで幅広い年齢でみられ、年間を通して感染します。
原因
アデノウイルスは、
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
- 手やおもちゃなどを介した接触感染
- 便を介した経口感染
でうつります。
感染力が強く、家族や保育園・幼稚園で広がることがあります。
主な症状
呼吸器感染
- 38~40℃の発熱
- 咳
- 鼻水
- のどの痛み
熱は4~7日ほど続くこともあり、一般的な風邪より長引くことがあります。
胃腸炎
- 下痢
- 嘔吐
- 腹痛
- 発熱
下痢が数日続くことがあり、乳幼児では脱水症に注意が必要です。
治療
アデノウイルスに効く特別な治療薬はありません。
お子さん自身の免疫で治るため、症状を和らげながら回復を待ちます。
ご家庭では、
- 水分をこまめに補給する
- 食べられるものを少しずつ食べる
- 十分に休養をとる
- 高熱でつらいときは、医師の指示で解熱剤を使用する
ことが大切です。
抗菌薬(抗生物質)はウイルスには効果がないため、通常は使用しません。
受診の目安
次のような症状があるときは早めに受診しましょう。
- 水分がほとんど飲めない
- 尿が半日以上出ない
- 高熱が5日以上続く
- 呼吸が苦しそう
- ぐったりして元気がない
- 嘔吐や下痢が続く
- けいれんを起こした
登園・登校の目安
プール熱(咽頭結膜熱)やはやり目(流行性角結膜炎)以外のアデノウイルス感染症では、一律の出席停止期間はありません。
登園・登校の目安は、
- 熱が下がっている
- 水分や食事が十分にとれる
- 下痢や嘔吐が落ち着いている
- 普段どおり元気に過ごせる
ことです。
※園や学校によって基準が異なる場合がありますので、確認してから登園・登校しましょう。
保護者のみなさまへ
アデノウイルス感染症は、高熱が数日続くこともあり、不安になる保護者の方も多い感染症です。しかし、多くのお子さんは十分な水分補給と休養によって自然に回復します。水分が飲めない、ぐったりしている、呼吸が苦しそうなど、気になる様子があれば無理をせず早めに受診しましょう。
お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。
みなとみらい小児科クリニック


































