
マイコプラズマ肺炎について
~せきが長引くときに知っておきたいこと~
お子さんのせきが何日も続くと、「肺炎ではないかな?」と心配になりますよね。マイコプラズマ肺炎は学童期のお子さんに多い感染症ですが、多くは適切な治療で良くなります。気になる症状があるときは、早めにご相談ください。
マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎は、「マイコプラズマ・ニューモニエ」という細菌の一種が原因で起こる呼吸器感染症です。
飛まつ(せき・くしゃみ)によって人から人へ感染し、学校や家庭で広がることがあります。特に5~15歳くらいのお子さんに多くみられますが、小さなお子さんでもかかることがあります。
潜伏期間は2~3週間と長く、ゆっくり症状が現れるのが特徴です。
主な症状
初めは風邪のような症状から始まります。
- 発熱(38~39℃程度)
- 長引くせき(2~4週間続くこともあります)
- のどの痛み
- 鼻水
- だるさ
- 頭痛
特に**「熱が下がってもせきだけが続く」**ことが特徴です。
肺炎になっても元気に見えるお子さんもいますが、息苦しさやゼーゼーが強い場合は注意が必要です。
治療について
抗生剤による治療が中心です
マイコプラズマ肺炎では、原因となる細菌に効果のある抗生剤を使用します。
小児では主に**マクロライド系抗生剤(アジスロマイシン、クラリスロマイシンなど)**が第一選択となります。
ただし、近年はマクロライド耐性マイコプラズマが増えており、薬が効きにくいことがあります。その場合には、年齢や症状を考慮しながら別の種類の抗生剤へ変更することがあります。
抗生剤を飲み始めても、せきはすぐには止まらず、数週間続くことも珍しくありません。 症状が良くなっても、自己判断で薬を中止せず、処方された日数を飲み切ることが大切です。
症状を和らげる治療
抗生剤に加えて、
- 水分をしっかりとる
- 十分に休養する
- 必要に応じて解熱剤やせき止めなどを使用する
など、お子さんのつらい症状を和らげる治療も行います。
登園・登校の目安
マイコプラズマ肺炎は学校保健安全法で出席停止が義務付けられている病気ではありません。
発熱がなく全身状態が良く、普段どおり食事ができるようになれば登園・登校は可能です。ただし、せきが強い間は周囲への感染を広げる可能性があるため、無理をせず、医師と相談して再開しましょう。
こんなときは早めに受診しましょう
- 高い熱が続く
- せきがどんどんひどくなる
- 息苦しそう、呼吸が速い
- 顔色が悪い
- 水分が取れずぐったりしている
保護者の方へ
マイコプラズマ肺炎は、長引くせきのため心配になる病気ですが、多くのお子さんは適切な抗生剤治療と十分な休養で回復します。せきが続く場合や熱が長引く場合は、肺炎になっていないか確認することが大切です。気になる症状がありましたら、お早めにご相談ください。
お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。
みなとみらい小児科クリニック


































