下痢・急性胃腸炎

お知らせ
2026.06.27

お子さんの急性胃腸炎について

~あわてず、脱水を防ぐことが一番大切です~

お子さんが急に吐いたり下痢をしたりすると、とても心配になりますよね。急性胃腸炎の多くは数日~1週間ほどで自然に良くなりますが、小さなお子さんでは脱水症に注意が必要です。症状に合わせて水分補給を行い、つらい症状を和らげながら回復を待ちましょう。

急性胃腸炎とは?

急性胃腸炎とは、ウイルスや細菌などが原因で胃や腸に炎症が起こり、嘔吐・下痢・腹痛・発熱などの症状が現れる病気です。

子どもの急性胃腸炎の約7割はウイルスが原因で、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどが代表的です。多くは自然に回復しますが、乳幼児では脱水が進みやすいため注意が必要です。

原因

  • ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)
  • 細菌(カンピロバクター、サルモネラなど)
  • まれに寄生虫

感染した人の便や嘔吐物、汚染された手や食べ物を介してうつることがあります。家族内で広がりやすいため、手洗いをしっかり行いましょう。

主な症状

  • 突然の嘔吐
  • 水のような下痢
  • 腹痛
  • 発熱
  • 食欲低下
  • 元気がない

特に注意したいのは脱水症です。

次のような様子があれば、早めに医療機関を受診してください。

  • 水分がほとんど飲めない
  • 半日以上おしっこが出ない
  • ぐったりしている
  • 呼びかけへの反応が悪い
  • 血便や強い腹痛がある

嘔吐したときは

急性胃腸炎では、最初に嘔吐が目立つことがよくあります。無理に飲ませると再び吐いてしまうため、吐いた直後は20~30分ほど胃を休ませ、その後に経口補水液(OS-1®など)をスプーン1杯(5~10mL)ずつ、5分おきに少量ずつ飲ませることが大切です。

嘔吐がおさまれば、少しずつ飲む量を増やしていきましょう。

治療

急性胃腸炎では脱水を防ぐことが最も大切な治療です。

  • 経口補水液による水分補給
  • 年齢に応じた食事を少しずつ再開
  • 必要に応じて整腸剤
  • 脱水が強い場合は点滴治療

制吐剤(吐き気止め)について

嘔吐が続いて水分が飲めない場合には、医師の判断で制吐剤を使用することがあります。 制吐剤によって嘔吐が軽くなると、水分補給がしやすくなり、脱水や点滴が必要になるリスクを減らせる場合があります。すべてのお子さんに必要ではありませんが、症状に応じて有効な治療の一つです。

ロタウイルスワクチンについて

ロタウイルスは乳幼児の重症胃腸炎の代表的な原因です。ロタウイルスワクチンは定期接種となっており、重症化や入院を大きく減らすことが確認されています。

接種は生後早い時期から開始する必要があり、標準的には生後2か月頃(生後8~14週)に初回接種を行います。対象年齢を過ぎると開始できないため、早めの接種がおすすめです。

保護者の方へ

子どもは脱水になりやすく、その程度をご家庭で判断することは難しいため、嘔吐や下痢がみられたら早めに小児科を受診しましょう。医師が脱水の有無を確認し、必要に応じて経口補水の方法やお薬、点滴治療を行います。

お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。

みなとみらい小児科クリニック