
子どもの食物アレルギーとは?原因・症状・診断・受診の目安を小児科医がわかりやすく解説
お子さんの食物アレルギーが心配なお母さん・お父さんへ。食物アレルギーとはどのような病気なのか、原因や症状、最近の考え方について、日本小児アレルギー学会などのガイドラインをもとに小児科医がわかりやすく解説します。
子どもの食物アレルギーが心配なお母さん・お父さんへ
「卵を食べたらじんましんが出た。」
「牛乳を飲んだあとに吐いてしまった。」
「血液検査でアレルギーと言われたけれど、本当に全部食べてはいけないの?」
このようなお悩みで受診されるご家族は少なくありません。
食物アレルギーは、お子さんによくみられるアレルギー疾患の一つですが、「血液検査で陽性=食べられない」「自己判断で完全に除去した方がよい」というわけではありません。
現在の日本では、日本小児アレルギー学会の診療ガイドラインに基づき、「必要最小限の除去」を行い、お子さんが安全に食べられる食品をできるだけ維持することが基本的な考え方となっています。
この記事では、食物アレルギーの原因や症状、診断方法、受診の目安について、最新の医学的知見をもとにわかりやすく解説します。
食物アレルギーとは?
食物アレルギーとは、食べ物を食べたことがきっかけとなり、体の免疫が過剰に反応して症状が現れる病気です。
通常であれば問題なく食べられる食品に対して、免疫が「異物」と認識してしまい、皮膚や消化器、呼吸器などにさまざまな症状が現れます。
症状の程度は人によって異なり、
- じんましんだけの場合
- 嘔吐だけの場合
- 咳やゼーゼーを伴う場合
- 命に関わるアナフィラキシーを起こす場合
まで幅広くみられます。
また、原因となる食品や、症状が現れる量もお子さんによって異なります。
食物アレルギーはどれくらい多いの?
食物アレルギーは決して珍しい病気ではありません。
日本では、乳児では5〜10%程度にみられる比較的頻度の高いアレルギー疾患とされています。
年齢によって原因となる食品は異なります。
乳幼児に多い食品
- 🥚 鶏卵
- 🥛 牛乳
- 🌾 小麦
学童期以降に増える食品
- 🥜 ピーナッツ
- 🌰 くるみなどの木の実類
- 🦐 えび・かに
- 🍎 一部の果物
特に卵・牛乳・小麦は、成長とともに食べられるようになるお子さんが多いことが知られています。
一方で、木の実類やピーナッツは長期間続く場合もあり、定期的な評価が大切です。
なぜ食物アレルギーになるの?
食物アレルギーは、一つの原因だけで起こる病気ではありません。
現在では、
- アレルギー体質(遺伝的要因)
- 皮膚のバリア機能
- 食品との接し方
- 環境要因
などが複雑に関係していると考えられています。
① アレルギー体質(遺伝的要因)
ご家族に
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
- 花粉症
- 食物アレルギー
などがある場合、お子さんもアレルギー体質を持つ可能性が高くなることがあります。
ただし、家族にアレルギーがなくても食物アレルギーを発症することは珍しくありません。
「遺伝だけ」で決まる病気ではないことがわかっています。
② 皮膚からアレルゲンが入り込む「経皮感作」
近年、食物アレルギーの発症に大きく関わると考えられているのが**経皮感作(けいひかんさ)**です。
赤ちゃんに湿疹やアトピー性皮膚炎があると、皮膚のバリア機能が低下します。
その部分から食べ物の成分が体内に入り込み、免疫が「異物」と認識してしまうことで、後から実際に食べた際にアレルギー症状が現れることがあります。
このため、日本小児アレルギー学会では、湿疹やアトピー性皮膚炎を適切に治療し、皮膚の状態を良好に保つことが重要とされています。
なお、「保湿だけで食物アレルギーを予防できる」と証明されているわけではありませんが、湿疹を放置せず適切に治療することは、お子さんの皮膚の健康を守るうえでも大切です。
③ 離乳食は必要以上に遅らせないことが大切です
以前は、「アレルギーが心配なら卵などの食品は遅く始めた方がよい」と考えられていた時期がありました。
しかし、現在ではその考え方は変わっています。
日本小児アレルギー学会や厚生労働省は、離乳食を必要以上に遅らせることは勧めていません。
発達に合わせて適切な時期に離乳食を開始し、必要に応じて医師と相談しながら進めることが大切です。
特に重い湿疹がある赤ちゃんや、すでに食物アレルギーが疑われている場合は、自己判断で食品を避けるのではなく、小児科や小児アレルギー専門医に相談しながら進めることをおすすめします。
食物アレルギーではどのような症状が出るの?
症状は多くの場合、食べてから数分〜2時間以内に現れます。
最も多いのは皮膚症状ですが、消化器や呼吸器など、複数の臓器に症状が現れることもあります。
皮膚症状
最も多くみられる症状です。
- じんましん
- 赤い発疹
- 強いかゆみ
- 唇やまぶたの腫れ
- 顔が赤くなる
消化器症状
乳幼児では皮膚症状がなく、嘔吐だけで始まることもあります。
- 嘔吐
- 吐き気
- 腹痛
- 下痢
「食べた直後に何度も吐いた」という場合は、食物アレルギーの可能性も考えられます。
呼吸器症状
呼吸器症状は重症化につながることがあるため注意が必要です。
- 咳
- ゼーゼー(喘鳴)
- 息苦しさ
- のどの違和感
- 声がかすれる
これらの症状がみられた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
アナフィラキシーとは?
食物アレルギーで最も注意が必要なのが、アナフィラキシーです。
アナフィラキシーとは、食物などが原因となって、複数の臓器に急速にアレルギー症状が現れる重いアレルギー反応をいいます。
皮膚症状だけでなく、呼吸器や消化器、循環器などにも症状が現れ、命に関わることもあります。
例えば、次のような症状がみられます。
皮膚
- 全身のじんましん
- 強いかゆみ
- 顔やまぶた、唇の腫れ
消化器
- 繰り返す嘔吐
- 強い腹痛
- 下痢
呼吸器
- 咳が止まらない
- ゼーゼーする
- 息苦しい
- 声がかすれる
- のどが締め付けられる感じ
循環器・神経
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
- 呼びかけへの反応が悪い
- 意識がもうろうとする
このような症状が現れた場合は、アナフィラキシーを疑い、速やかに救急要請(119番)を行うことが重要です。
食物アレルギーはどのように診断するの?
「血液検査を受ければ食物アレルギーかどうか分かる」と思われることがありますが、実際には血液検査だけで診断することはできません。
日本小児アレルギー学会のガイドラインでも、問診を中心に、必要に応じて検査を組み合わせて総合的に診断することが推奨されています。
① 問診(最も重要です)
診断で最も大切なのは、実際にどのような状況で症状が起こったかを詳しく確認することです。
診察では、例えば次のようなことをお聞きします。
- 何を食べましたか?
- どれくらいの量を食べましたか?
- 食べてから何分後に症状が出ましたか?
- どのような症状でしたか?
- 毎回同じ食品で症状が出ますか?
- 加熱した食品でしたか?生でしたか?
- 運動や発熱など、ほかに体調の変化はありましたか?
- 以前にも同じようなことはありましたか?
このような情報が、診断の大きな手がかりになります。
② 血液検査(特異的IgE抗体検査)
血液検査では、食品ごとの特異的IgE抗体を測定します。
ただし、この検査は**「アレルギーになりやすい体質(感作)」を調べる検査**であり、「食べると必ず症状が出るか」を判断する検査ではありません。
そのため、
- 数値が高くても問題なく食べられる場合
- 数値がそれほど高くなくても症状が出る場合
の両方があります。
血液検査の結果だけで食品を除去するかどうかを決めることは勧められていません。
③ 皮膚プリックテスト
皮膚プリックテストは、皮膚に少量のアレルゲンをつけて反応をみる検査です。
血液検査と同様に、結果だけで診断することはできず、問診や症状と合わせて評価します。
必要に応じて専門医療機関で行われます。
④ 食物経口負荷試験
食物経口負荷試験は、原因と考えられる食品を医療機関で少量ずつ食べながら、安全に症状が出るかどうかを確認する検査です。
この検査によって、
- 本当に食物アレルギーがあるのか
- どの程度まで食べられるのか
- 除去を続ける必要があるのか
などを判断します。
食物経口負荷試験は、食物アレルギー診断の最も信頼性の高い検査とされていますが、アレルギー症状が起こる可能性があるため、適切な設備を備えた医療機関で医師の管理のもとに行われます。
こんなときは小児科を受診しましょう
次のような場合は、小児科や小児アレルギー専門医への相談をおすすめします。
- 食べるたびにじんましんが出る
- 食後に毎回吐いてしまう
- 唇やまぶたが腫れる
- 咳やゼーゼーが出る
- 同じ食品で何度も症状を繰り返す
- 離乳食を始めるのが心配
- 血液検査でアレルギーと言われたが、今後どうすればよいか分からない
- 家族に食物アレルギーがあり心配
早めに相談することで、不必要な食事制限を避けられることもあります。
すぐに救急受診・119番が必要な症状
次のような症状がある場合は、アナフィラキシーの可能性があります。
ためらわず119番通報を行いましょう。
- 息が苦しそう
- ゼーゼーしている
- 声がかすれている
- 繰り返し吐いている
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
- 呼びかけへの反応が悪い
- 意識がもうろうとしている
医師から**エピペン®**を処方されている場合は、アナフィラキシーが疑われたら速やかに使用し、その後も必ず救急車で医療機関を受診してください。
食物アレルギーと診断されたら「何を食べさせればいいの?」と不安になりますよね
「卵は一生食べられないのでしょうか?」
「少しなら食べても大丈夫?」
「血液検査が陽性だから全部除去した方がいい?」
食物アレルギーと診断されると、多くのお母さん・お父さんがこのような疑問を抱えます。
しかし現在では、食物アレルギーの治療は以前とは大きく変わっています。
かつては原因食品を完全に除去することが中心でしたが、現在は**「必要最小限の除去(minimum elimination)」**という考え方が基本です。
お子さんが安全に食べられる食品をできるだけ維持し、成長や栄養を守ることが大切だと考えられています。
食物アレルギーの治療の基本は「必要最小限の除去」
現在の日本小児アレルギー学会の診療ガイドラインでは、
「症状が出る食品だけを必要な範囲で除去すること」
が基本方針です。
つまり、
「検査が陽性だから全部食べない」
ではなく、
「実際に症状が出る食品だけを必要な量だけ避ける」
という考え方になります。
これは、
- お子さんの成長に必要な栄養を守る
- 食べられる食品を維持する
- ご家族の負担を減らす
- 将来的に食べられるようになる可能性を保つ
ためにも大切です。
必要以上の除去が問題になることもあります
診療では、
「血液検査で卵アレルギーと言われたので、数年間まったく食べさせていません。」
というご相談を受けることがあります。
しかし詳しくお話を伺うと、
- 実際には食べて症状が出たことがない
- 少量なら食べられる可能性がある
- 成長とともに耐性が獲得されている可能性がある
というケースも少なくありません。
一方で、
「少しなら大丈夫だろう」と自己判断で食べさせた結果、強いアレルギー症状が出ることもあります。
自己判断で除去を始めたり、中止したりすることは避け、医師と相談しながら進めることが大切です。
食物アレルギーは成長とともに治ることがあります
食物アレルギーは、一度発症すると一生続く病気とは限りません。
特に、
- 卵
- 牛乳
- 小麦
などは、成長とともに食べられるようになるお子さんが多いことが知られています。
一方で、
- ピーナッツ
- くるみなどの木の実類
では、長期間アレルギーが続くこともあります。
そのため、定期的に診察を受けながら、「現在どこまで食べられるか」を確認することが重要です。
食物経口負荷試験にはどのような役割があるの?
前編でもご紹介したように、食物経口負荷試験は、食物アレルギーの診断や経過を評価するうえで重要な検査です。
また、診断だけでなく、
- 除去を続ける必要があるか
- どの程度まで食べられるようになったか
- 食事を広げられるか
を確認する目的でも行われます。
医療機関で少量ずつ食品を摂取しながら慎重に経過を観察するため、症状が出た場合にも速やかに対応できます。
検査が必要かどうかは、お子さんの症状やこれまでの経過をもとに医師が判断します。
少しずつ食べる練習は自己判断で行わないようにしましょう
「インターネットで『少しずつ食べると治る』と見たので、自宅で始めました。」
というご相談を受けることがあります。
しかし、自己判断で原因食品を食べ始めることは危険です。
食物アレルギーは、お子さんによって
- 症状が出る量
- 症状の重さ
- 体調による変化
が異なります。
また、
- 発熱しているとき
- 激しい運動のあと
- 空腹時
などには、普段より症状が強く出ることもあります。
食品を再開するタイミングや量は、必ず医師と相談しながら決めましょう。
経口免疫療法とは?
経口免疫療法(Oral Immunotherapy:OIT)は、
原因となる食品をごく少量から継続して摂取し、アレルギー反応が起こる量を少しずつ増やすことを目指す治療法です。
ただし、この治療はすべてのお子さんが対象となるわけではありません。
日本小児アレルギー学会では、
- 年齢
- アレルギーの重症度
- 原因食品
- 過去の症状
- ご家庭での管理状況
などを総合的に判断し、適応を慎重に検討することが推奨されています。
また、治療中にアレルギー症状が起こる可能性もあるため、専門的な知識と経験を持つ医療機関で行う治療です。
家庭だけで始めることは勧められていません。
食物アレルギーとうまく付き合うために大切なこと
食物アレルギーは、「食べてはいけない病気」ではありません。
現在の治療では、
**「安全に食べられる範囲を確認しながら、お子さんの成長と生活の質(QOL)を守ること」**が大切にされています。
そのためには、
- 定期的に診察を受ける
- 必要に応じて検査を受ける
- 食べられる食品を定期的に見直す
- 自己判断で除去や再開をしない
ことが重要です。
食物アレルギーは、お子さんの成長とともに状況が変わることも少なくありません。
「以前は食べられなかったけれど、今なら食べられる」ということもありますので、定期的な評価を受けるようにしましょう。
アナフィラキシーが起こったらどうすればよい?
食物アレルギーで最も注意が必要なのがアナフィラキシーです。
アナフィラキシーとは、食べ物などが原因となって、皮膚だけでなく呼吸器や消化器、循環器など複数の臓器に急速にアレルギー症状が現れる重いアレルギー反応です。
適切な対応が遅れると命に関わることもあるため、保護者だけでなく、お子さんを預かる園や学校の先生にも知っておいていただきたい病気です。
次のような症状がみられたら、アナフィラキシーを疑いましょう。
呼吸の症状
- 息苦しそう
- ゼーゼーしている
- 咳が止まらない
- 声がかすれる
- のどが締め付けられる感じがある
全身の症状
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
- 呼びかけへの反応が悪い
- 意識がもうろうとしている
消化器の症状
- 繰り返し吐く
- 強い腹痛
このような症状がみられた場合は、ためらわず119番通報をしてください。
エピペン®とは?
エピペン®は、アナフィラキシーが疑われたときに使用するアドレナリン自己注射薬です。
過去に重いアレルギー症状を起こしたことがあるお子さんなどに処方されます。
医師から処方されている場合は、アナフィラキシーが疑われたら速やかに使用することが重要です。
「もう少し様子を見よう」と迷っている間に症状が進行してしまうこともあります。
また、
- 症状が改善した
- 元気になった
ように見えても安心はできません。
エピペン®を使用した後は、必ず救急車で医療機関を受診してください。
保育園・幼稚園・学校ではどのような準備が必要?
食物アレルギーがあっても、多くのお子さんは保育園や学校で普段どおり生活できます。
大切なのは、保護者・園や学校・医療機関が情報を共有することです。
入園・入学前には、次の内容を伝えておきましょう。
- 原因となる食品
- 食べられる食品と避ける食品
- 過去に起こった症状
- エピペン®の処方の有無
- 緊急時の対応方法
必要に応じて、医師が作成する**「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」**の提出が必要になることがあります。
また、給食だけでなく、
- お誕生日会のお菓子
- 調理実習
- お楽しみ会
- 校外学習
- 宿泊行事
などでも食物アレルギーへの配慮が必要になることがあります。
事前に先生と相談しておくことで、安心して集団生活を送ることができます。
外食や旅行で気を付けること
外食や旅行では、普段とは違う環境になるため、誤って原因食品を食べてしまうリスクが高くなります。
外出前には、
- 原材料表示を確認する
- アレルギー表示についてお店へ確認する
- エピペン®を忘れずに持参する
- 緊急時に受診できる医療機関を調べておく
などを心掛けましょう。
旅行先でも慌てず対応できるよう、家族で緊急時の対応を確認しておくと安心です。
お母さん・お父さんからよくある質問(FAQ)
Q. 血液検査だけで食物アレルギーは診断できますか?
A. いいえ。
血液検査は診断の参考になる検査ですが、それだけで診断することはできません。
実際に食べたときの症状や経過、必要に応じて食物経口負荷試験などを組み合わせて総合的に判断します。
Q. 食物アレルギーは治りますか?
A. 成長とともに食べられるようになるお子さんは少なくありません。
特に、
- 卵
- 牛乳
- 小麦
は自然に耐性を獲得することがあります。
一方で、木の実類やピーナッツなどは長期間続くこともあるため、定期的な診察が大切です。
Q. 少しずつ食べれば治りますか?
A. 自己判断では行わないようにしましょう。
お子さんによって安全に食べられる量は異なります。
少量でも重い症状が出ることがあるため、食品を再開したり量を増やしたりするときは、必ず医師に相談してください。
Q. 授乳中のお母さんも食事を制限した方がよいですか?
A. 原則として必要ありません。
授乳中のお母さんが自己判断で食事制限を行うことは勧められていません。
必要がある場合のみ、医師の指導のもとで対応します。
Q. 兄弟にも食物アレルギーがあります。下の子も予防のために離乳食を遅らせた方がよいですか?
A. 必要以上に離乳食を遅らせることは勧められていません。
現在のガイドラインでは、お子さんの発達に合わせて適切な時期に離乳食を開始することが推奨されています。
湿疹が強い場合や食物アレルギーが心配な場合は、小児科や小児アレルギー専門医へ相談しながら進めると安心です。
Q. 食物アレルギーは予防できますか?
A. 現時点では、確実に予防する方法は確立されていません。
しかし、
- 湿疹やアトピー性皮膚炎を適切に治療すること
- 離乳食を必要以上に遅らせないこと
は、現在の診療ガイドラインでも重要な考え方とされています。
小児科医としてお伝えしたいこと
食物アレルギーと診断されると、「もう一生食べられないのではないか」「少しでも食べたら危険なのではないか」と、とても不安になるお母さん・お父さんは少なくありません。
診療でも、
「血液検査で陽性だったので、何年も完全に除去していました。」
「怖くて一度も食べさせていません。」
というご相談をいただくことがあります。
一方で、
「少しなら大丈夫だと思って自己判断で食べさせたところ、強いアレルギー症状が出てしまった。」
というケースもあります。
食物アレルギーは、お子さんによって原因となる食品や症状の強さ、食べられる量がそれぞれ異なります。
そのため、血液検査の数値だけで判断したり、インターネットの情報だけを参考にしたりするのではなく、実際に食べたときの症状やこれまでの経過を総合的に評価することがとても大切です。
現在の食物アレルギー診療では、**「必要最小限の除去」**が基本です。
必要以上に食品を制限すると、お子さんの栄養や成長だけでなく、ご家族の日常生活にも大きな負担となることがあります。
一方で、安全に食べられる範囲を確認しながら少しずつ食生活を広げていくことで、お子さんもご家族も安心して毎日の生活を送れるようになります。
食物アレルギーは、適切な診断と定期的な見直しによって、成長とともに食べられる食品が増えていくことも少なくありません。
一人で悩まず、お子さんに合った治療方針を一緒に考えていきましょう。
横浜市・みなとみらいで食物アレルギーが心配なお子さんへ
「卵を食べたらじんましんが出た」「血液検査でアレルギーと言われた」「除去食を続けるべきか迷っている」など、食物アレルギーに関するお悩みは、お子さんによって一人ひとり異なります。
みなとみらい小児科クリニックでは、小児アレルギー専門医による専門外来を行っています。
当院では、
- 食物アレルギーの診断・治療
- 血液検査結果の評価
- 除去食の進め方・見直し
- 離乳食のご相談
- アトピー性皮膚炎を含めたアレルギー疾患の診療
- 保育園・幼稚園・学校生活に関するご相談
- 学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)など各種書類の作成
など、お子さんの成長や生活に合わせた診療を行っています。
また、食物経口負荷試験が必要と判断した場合には、適切な専門医療機関と連携し、ご紹介しています。
横浜市西区・中区・神奈川区を中心に、みなとみらい周辺をはじめ幅広い地域からご来院いただいています。
お子さんの食物アレルギーについて気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
参考文献
国立成育医療研究センター
「食物アレルギー関連情報」
日本小児アレルギー学会
『食物アレルギー診療ガイドライン2021』
日本アレルギー学会
『アナフィラキシーガイドライン』
厚生労働省
「食物アレルギーに関する情報」
厚生労働省
『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)』
日本小児科学会
「食物アレルギー・離乳食・アレルギー疾患に関する公開資料」
消費者庁
「食品表示基準・食物アレルギー表示制度」
お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。
みなとみらい小児科クリニック

















































