風疹(三日はしか)

お知らせ
2026.06.29

風疹(三日はしか)について

保護者の方へ

風疹は「三日はしか」とも呼ばれるウイルス感染症です。多くのお子さんは軽く回復しますが、妊婦さんが感染すると、おなかの赤ちゃんに大きな影響を及ぼすことがある病気です。そのため、お子さん自身だけでなく、ご家族や周囲の人を守るためにも予防がとても大切です。

風疹とは

風疹ウイルスによる感染症で、せきやくしゃみなどの飛まつによってうつります。感染してから**2〜3週間(14〜21日程度)**で発症し、多くは軽症ですが、まれに重い合併症を起こすことがあります。

原因

  • 風疹ウイルスへの感染
  • せき・くしゃみによる飛まつ感染
  • 発疹が出る約7日前から、発疹が消える頃まで周囲に感染させる可能性があります。

主な症状

  • 細かい赤い発疹(顔から始まり全身へ広がる)
  • 38℃前後の発熱
  • 耳の後ろや首のリンパ節の腫れ(風疹に特徴的です)
  • 鼻水、せき、のどの痛み
  • 軽い目の充血

多くは3〜7日程度で自然に回復します。

まれに脳炎血小板減少性紫斑病などの合併症を起こすことがあります。

治療

風疹に効く特別な治療薬はありません。

治療は症状を和らげる対症療法が中心です。

  • 十分な水分補給
  • 安静に過ごす
  • 必要に応じて解熱鎮痛薬を使用

抗菌薬(抗生剤)はウイルスには効果がないため、通常は使用しません。

登園・登校の目安

学校保健安全法では、

「発疹が消失するまで」

出席停止となります。

登園・登校の再開は、症状の回復を確認し、医師の指示に従いましょう。

予防接種について

風疹は予防接種が最も効果的な予防法です。

日本では**MRワクチン(麻しん・風疹混合ワクチン)**として定期接種が行われています。

  • 第1期:1歳
  • 第2期:小学校入学前1年間(年長児)

2回接種することで、多くの方が十分な免疫を獲得できます。

横浜市風しん対策事業

横浜市では、先天性風しん症候群を予防するため、対象者に風しん抗体検査と予防接種費用の助成を実施しています。

対象は、妊娠を希望する女性やそのパートナー・同居家族、妊婦のパートナー・同居家族などです。対象となる方は、抗体検査(原則無料)や予防接種費用の助成を受けられます。

**妊娠中は風疹ワクチンを接種できません。**妊娠を希望される方やご家族は、妊娠前に抗体の有無を確認しておくことが大切です。

先天性風疹症候群(CRS)とは

妊娠初期のお母さんが風疹に感染すると、おなかの赤ちゃんも感染し、

  • 難聴
  • 白内障
  • 先天性心疾患

などがみられることがあります。これを**先天性風疹症候群(CRS)**といいます。

赤ちゃんを守るためには、妊娠前に予防接種を済ませておくことが最も大切です。

受診の目安

次のような場合は早めに受診しましょう。

  • 高熱が続く
  • 水分が十分に取れない
  • ぐったりしている
  • けいれんや意識がもうろうとしている
  • 妊婦さんとの接触があった
  • 発熱と発疹があり、風疹が疑われる

保護者の皆さまへ

風疹は多くのお子さんでは軽く経過しますが、妊婦さんや生まれてくる赤ちゃんに大きな影響を及ぼす可能性がある感染症です。お子さんの定期予防接種を忘れずに受け、ご家族も必要に応じて抗体検査やワクチン接種を受けることで、大切な命を守ることにつながります。

お子さんの体調が心配なときは、いつでもお気軽にご相談ください。

みなとみらい小児科クリニック

どのように感染するの?

麻疹は次の3つの経路で感染します。

  • 空気感染(最も感染力が強い)
  • 飛沫感染(咳やくしゃみ)
  • 接触感染(手や物を介して)

感染力は非常に強く、同じ部屋にいるだけでも感染することがあります。

主な症状

最初は風邪のような症状から始まります。

  • 38~39℃以上の発熱
  • 咳・鼻水
  • 目の充血や目やに
  • 元気や食欲がなくなる

いったん熱が少し下がったあと、再び高熱となり、顔から全身へ赤い発疹が広がります。口の中に「コプリック斑」という白い小さな斑点が見られることもあります。

治療

麻疹そのものを治す薬はありません。

  • 十分な水分補給
  • 安静
  • 解熱薬などでつらい症状を和らげる

細菌感染を合併した場合には抗菌薬が必要になることがあります。

予防接種について

麻疹を予防する最も確実な方法はMR(麻しん・風しん混合)ワクチンです。

定期接種

  • 第1期:1歳
  • 第2期:小学校入学前の1年間(年長児)

この2回接種で高い予防効果が期待できます。

生後6か月以降の任意接種について

海外渡航を予定している場合や、地域で流行している場合などには、生後6か月以降に任意でMRワクチンを接種することがあります。

ただし、この接種は定期接種には含まれないため、**1歳以降の第1期、第2期の定期接種は予定どおり受ける必要があります。**接種の必要性については小児科でご相談ください。

予後(治ったあと)

多くのお子さんは回復しますが、麻疹は「ただの発疹の病気」ではありません。

  • 中耳炎
  • 肺炎
  • 脱水

などを合併することがあります。まれですが重い合併症として脳炎を起こすことがあり、命に関わったり、後遺症が残ったりする場合があります。また、ごくまれに数年後に**亜急性硬化性全脳炎(SSPE)**という重い脳の病気を発症することも知られています。

麻疹脳炎について

麻疹患者さん約1,000人に1人程度で脳炎を起こすとされ、高熱やけいれん、意識がぼんやりするなどの症状が現れます。重い後遺症が残ることもあるため、麻疹は予防が何より大切です。

保護者の皆さまへ

麻疹は現在でも流行がみられる感染症です。特にワクチン未接種のお子さんは重症化する可能性があります。

「高熱が続く」「発疹が出てきた」「麻疹の患者さんと接触した可能性がある」という場合は、受診前に医療機関へ電話で相談し、麻疹の可能性があることを伝えてから受診しましょう。

お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。

みなとみらい小児科クリニック