
溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌感染症)
お子さんが「溶連菌ですね」と言われると、不安になる保護者の方も多いと思います。溶連菌感染症は子どもによくみられる病気ですが、**適切な診断と抗菌薬による治療を受ければ、多くは数日で元気になります。**大切なのは、処方された薬を最後まで飲み切ることです。
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症は、「A群溶血性レンサ球菌」という細菌が原因で起こる感染症です。主に3~15歳のお子さんに多くみられ、せきやくしゃみのしぶき(飛沫感染)や手を介した接触によってうつります。
冬から春にかけて流行しやすい病気ですが、一年を通してみられます。
主な症状
- 突然の発熱
- 強いのどの痛み
- のどが赤く腫れる
- 首のリンパ節が腫れる
- 頭痛や腹痛、吐き気
- 舌が赤くブツブツする「いちご舌」
- 細かい赤い発疹(猩紅熱)
一方で、咳や鼻水はあまり目立たないことが特徴です。
迅速検査について
溶連菌感染症が疑われる場合は、のどを綿棒でこすって行う迅速抗原検査を行います。
検査は数分で結果が分かり、診断にとても役立ちます。ただし、発症早期では陰性になることもあるため、症状によっては再検査や培養検査を行うことがあります。
治療
治療の基本は抗菌薬(抗生物質)の内服です。
多くの場合、ペニシリン系やアモキシシリンなどの抗菌薬を10日間ほど服用します。熱やのどの痛みは2~3日で楽になることが多いですが、症状が良くなっても自己判断で薬をやめず、最後まで飲み切ることが大切です。
薬をきちんと飲み切ることで、再発や周囲への感染を防ぐだけでなく、まれな合併症の予防にもつながります。
発熱やのどの痛みには、必要に応じて解熱鎮痛薬を使用します。十分な水分補給と安静を心がけましょう。
登園・登校の目安
学校保健安全法では、
抗菌薬を飲み始めて24時間以上経過し、発熱がなく全身状態が良ければ登園・登校が可能とされています。
施設によって対応が異なる場合があるため、園や学校の指示にも従ってください。
急性糸球体腎炎について
溶連菌感染症のあと、1~3週間ほどして「急性糸球体腎炎」という腎臓の病気を起こすことがまれにあります。
免疫反応によって腎臓に炎症が起こる病気で、次のような症状がみられます。
- 尿が赤茶色になる(コーラ色の尿)
- 顔やまぶた、足のむくみ
- 尿の量が減る
- 血圧が高くなる
小児では適切な治療により良くなることがほとんどですが、このような症状がみられた場合は早めに受診してください。
保護者の方へ
溶連菌感染症は、お子さんによくみられる病気ですが、早めに診断し、抗菌薬を最後まで飲み切ることで、多くは問題なく回復します。
**「熱が続く」「水分がとれない」「ぐったりしている」「尿の色が赤い」「顔がむくんできた」**など、気になる症状があるときは、遠慮なく医療機関へご相談ください。
お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。
みなとみらい小児科クリニック


































