慢性の頭痛

お知らせ
2026.06.30

子どもの慢性頭痛とは?原因・症状・治療・受診の目安を小児科医がわかりやすく解説

メタディスクリプション(約120文字)
子どもの慢性頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛が多く、生活に影響することもあります。原因や症状、必要な検査、治療、受診の目安を小児科医がわかりやすく解説します。横浜・みなとみらいで頭痛にお悩みの方もご相談ください。

子どもの慢性頭痛について

「最近よく頭が痛いと言う」「学校を休むことが増えた」「検査を受けた方がいいの?」と心配になる保護者の方は少なくありません。

子どもの慢性頭痛の多くは命に関わる病気ではなく、適切な診断と治療で改善が期待できます。一方で、まれに脳の病気などが隠れていることもあるため、頭痛が繰り返す場合やいつもと違う症状がある場合は、小児科への相談をおすすめします。

慢性頭痛とは?

慢性頭痛とは、3か月以上にわたり繰り返し起こる頭痛のことをいいます。

子どもの慢性頭痛の多くは、脳に異常がない一次性頭痛で、代表的なものは次の2つです。

  • 片頭痛(へんずつう)
  • 緊張型頭痛

一方で、脳腫瘍や水頭症、髄膜炎など病気が原因となる二次性頭痛もあり、見逃さないことが重要です。

子どもの慢性頭痛の原因

片頭痛

片頭痛は子どもにも多くみられる頭痛です。

原因はまだ完全には分かっていませんが、脳や神経の働きが関係すると考えられています。

きっかけになるもの

  • 睡眠不足
  • 疲れ
  • ストレス
  • 空腹
  • 脱水
  • 天候の変化
  • 月経(思春期以降)

家族に片頭痛があるお子さんも少なくありません。

緊張型頭痛

首や肩の筋肉の緊張やストレスが関係して起こります。

最近では

  • 長時間のスマートフォン
  • タブレット学習
  • ゲーム
  • 猫背など姿勢の悪さ

も原因となることがあります。

症状

片頭痛

  • ズキズキと脈打つように痛む
  • 動くと痛みが強くなる
  • 吐き気や嘔吐を伴うことがある
  • 光や音を嫌がる
  • 数時間で改善することが多い

緊張型頭痛

  • 締め付けられるような痛み
  • 重たい感じが続く
  • 動いてもあまり変わらない
  • 肩こりや首のこりを伴うことが多い

片頭痛と緊張型頭痛の違い

片頭痛緊張型頭痛痛みズキズキ締め付けられる動くと強くなるあまり変わらない特徴吐き気・光や音がつらいことがある肩こりや疲れを伴いやすい

どんな検査をするの?

多くのお子さんでは、詳しい問診と診察だけで診断できます。

医師は

  • 頭痛が始まった時期
  • 頭痛の回数や時間
  • 痛む場所
  • 吐き気や発熱の有無
  • 学校生活への影響
  • 家族歴

などを確認します。

必要に応じて

  • 頭部MRI
  • 頭部CT
  • 血液検査
  • 視力・眼科検査
  • 耳鼻科での評価(副鼻腔炎など)

を行います。

頭痛の診療ガイドライン2021では、典型的な片頭痛や緊張型頭痛では画像検査を必ずしも行う必要はなく、危険な症状(レッドフラッグ)がある場合にMRIなどを検討するとされています。

治療

まずは生活習慣を整えることが最も大切です。

  • 十分な睡眠
  • 朝食を食べる
  • 水分補給
  • 適度な運動
  • スマートフォン・ゲーム時間の見直し

痛みが強い場合は

  • アセトアミノフェン
  • イブプロフェン

などを使用します。

片頭痛では、年齢や症状に応じてトリプタン製剤を使用することがあります。また、頭痛が頻繁な場合は予防薬を検討することもあります。

こんな頭痛は早めに受診しましょう

次のような場合は早めに小児科を受診してください。

  • 初めて経験する強い頭痛
  • 朝方の頭痛や繰り返す嘔吐
  • 発熱や首の硬さがある
  • 意識がぼんやりする
  • 手足が動きにくい
  • けいれんを伴う
  • 頭をぶつけた後の頭痛
  • 頭痛が徐々に悪化している

登園・登校の目安

頭痛が軽く、

  • 元気がある
  • 発熱がない
  • 普段どおり食事や水分がとれる

場合は登園・登校できることが多いでしょう。

一方で、

  • 頭痛が強い
  • 吐き気や嘔吐がある
  • 日常生活に支障がある

場合は無理をせず休養し、受診を検討してください。

小児科でよくあるご相談

当院では、

「学校へ行く前だけ頭が痛くなる」

「ゲームをすると頭痛が悪化する」

「頭痛が続いて脳腫瘍ではないか心配」

というご相談をよくいただきます。

実際には、多くのお子さんが片頭痛や緊張型頭痛ですが、診察では危険な頭痛ではないかを確認したうえで、一人ひとりに合った生活指導や治療をご提案しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 子どもの頭痛はよくあることですか?

はい。学童期以降では珍しくありません。多くは片頭痛や緊張型頭痛です。

Q. 毎回MRIが必要ですか?

いいえ。診察で危険なサインがなければ、必ずしもMRIは必要ありません。

Q. 市販の頭痛薬を使ってもいいですか?

使用できる場合もありますが、薬の使い過ぎは頭痛を悪化させることがあります。繰り返す頭痛では自己判断を続けず、小児科へご相談ください。

Q. スマートフォンやゲームは関係しますか?

長時間の使用や睡眠不足は頭痛のきっかけになることがあります。適度な休憩を取り、生活リズムを整えることが大切です。

参考にした主な資料

本記事は、以下の信頼性の高い資料を参考に作成しています。

  • 厚生労働省
  • 日本小児科学会
  • 日本頭痛学会『頭痛の診療ガイドライン2021』
  • 日本神経学会『頭痛の診療ガイドライン2021』
  • 日本小児神経学会
  • 日本小児救急医学会
  • 日本外来小児科学会
  • 日本小児感染症学会
  • 日本小児心身医学会
  • 日本小児科医会
  • 国立成育医療研究センター
  • 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
  • こどもの救急(日本小児科学会監修)

※本記事は、国内の診療ガイドラインおよび小児神経・小児科領域の推奨をもとに作成しています。

横浜市・みなとみらいでお子さんの頭痛にお困りの方へ

みなとみらい小児科クリニックでは、お子さんの慢性頭痛の診療を行っています。

「頭痛が続いている」「学校を休みがちになった」「脳の病気ではないか心配」といったご相談を多くいただいています。

当院では、まず丁寧な問診と診察を行い、危険な頭痛ではないかを見極めます。その上で、必要に応じて専門医療機関と連携しながら検査を検討し、片頭痛や緊張型頭痛では生活習慣の改善や適切なお薬による治療をご提案しています。

お子さんの頭痛は、学校生活やご家族の日常にも大きな影響を与えることがあります。「このくらいで受診してよいのかな」と迷われる場合も、どうぞお気軽にご相談ください。早めに原因を確認し、お子さんに合った治療を始めることが、症状の改善につながります。

お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。

みなとみらい小児科クリニック