
子どもの食物アレルギーとは?原因・症状・診断・受診の目安を小児科医がわかりやすく解説
子どもの食物アレルギーとは?
食物アレルギーとは、特定の食べ物を食べたり触れたりしたあとに、免疫の仕組みが過剰に反応し、じんましん、嘔吐、咳、ゼーゼーなどの症状が起こる病気です。
乳幼児では、卵、牛乳、小麦などが原因となることが多く、離乳食を始める時期に、
「卵を食べさせるのが心配」
「食べたあとに口のまわりが赤くなった」
「湿疹があるけれど離乳食を進めても大丈夫?」
「アレルギー検査を受けたほうがいい?」
と心配されるお母さん、お父さんも少なくありません。
食物アレルギーは、原因となる食べ物や症状の程度がお子さんによって異なります。また、血液検査で特異的IgE抗体が陽性になっただけでは、必ずしも「食物アレルギーである」「その食べ物を食べられない」とは判断できません。
食べたものや量、症状が出るまでの時間、症状の内容などを確認しながら、一人ひとりに合わせて診断・対応していくことが大切です。
子どもの食物アレルギーは珍しい病気ではありません
食物アレルギーは子ども、特に乳幼児に比較的多くみられます。
日本では、乳児の食物アレルギーの有病率は5〜10%程度と報告されています。
乳幼児期には卵、牛乳、小麦などが原因となることが多く、成長とともに食べられるようになるお子さんもいます。一方で、原因となる食物や経過には個人差があるため、自己判断で除去を続けるのではなく、医師と相談しながら必要な対応を考えることが重要です。
なぜ食物アレルギーになるのでしょうか?
食物アレルギーの発症には、遺伝的な要因や皮膚の状態、食物への感作など、複数の要因が関係していると考えられています。
湿疹やアトピー性皮膚炎と「経皮感作」
近年、乳幼児の食物アレルギーを考えるうえで重要視されているのが「経皮感作」です。
皮膚には、本来、外部から異物が入り込むのを防ぐ「バリア機能」があります。
しかし、湿疹やアトピー性皮膚炎などによって皮膚のバリア機能が低下すると、環境中に存在する食物由来のたんぱく質などが皮膚から入り込み、免疫系がその食物を異物として認識する「感作」が成立する可能性があります。
その後、その食物を口から摂取した際に免疫が過剰に反応し、アレルギー症状につながることがあります。
そのため、赤ちゃんに湿疹がある場合には、「そのうち治るだろう」と長期間放置せず、適切に治療して皮膚の状態を整えることが大切です。
ただし、湿疹を治療すれば必ず食物アレルギーを予防できる、という意味ではありません。
離乳食は必要以上に遅らせないことが大切です
「アレルギーが怖いので、卵を食べさせる時期を遅らせたほうがよいのでは?」
と考える保護者の方もいらっしゃいます。
現在では、食物アレルギーの発症予防を目的として、特定の食物の開始時期を必要以上に遅らせることは推奨されていません。
ただし、湿疹が強いお子さんや、すでに食物アレルギーが疑われているお子さんでは、食べ始める時期や方法について個別の判断が必要になることがあります。
離乳食を進めることに不安がある場合は、自己判断で長期間除去するのではなく、小児科やアレルギー専門医に相談しましょう。
食物アレルギーではどんな症状が出ますか?
食物アレルギーでは、皮膚だけでなく、消化器や呼吸器など全身にさまざまな症状が現れることがあります。
症状の出方や重さには個人差がありますが、原因となる食物を食べたあと、数分〜2時間程度で症状が現れる「即時型」の反応がよく知られています。
皮膚に現れる症状
比較的よくみられるのが皮膚症状です。
- じんましん
- 赤い発疹
- 皮膚のかゆみ
- 唇やまぶたの腫れ
などがみられることがあります。
ただし、食後に口のまわりが赤くなったからといって、すべてが食物アレルギーとは限りません。食べ物が皮膚に触れた刺激によって赤くなる場合などもあります。
消化器に現れる症状
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢
などがみられることがあります。
特に、食後に繰り返し嘔吐する場合や、ほかの症状を伴う場合には注意が必要です。
呼吸器に現れる症状
- 咳
- ゼーゼー、ヒューヒューする
- 息苦しそうにする
- 声がかすれる
などの症状が現れることもあります。
呼吸が苦しそうな場合には、重いアレルギー反応の可能性があるため、速やかな対応が必要です。
食物アレルギーは症状と経過を確認することが大切です
食物アレルギーでは、「何を食べたか」だけではなく、
- 何を食べたか
- どのくらい食べたか
- 食べてから何分後に症状が出たか
- どのような症状が出たか
- 同じ食物で繰り返し症状が出るか
といった情報が診断の重要な手がかりになります。
食物アレルギーが疑われる場合でも、血液検査の結果だけで診断するものではありません。
お子さんの症状や食べたときの経過を確認し、必要に応じて検査を組み合わせて総合的に判断します。
また、必要以上に多くの食物を除去すると、お子さんの栄養や食生活に影響することがあります。
食物アレルギーが疑われたら、どのように診断するのでしょうか?
食物アレルギーの診断では、血液検査だけでなく、「実際に何をどのくらい食べ、どのような症状が出たのか」という経過を詳しく確認することが重要です。
同じような発疹や嘔吐でも、食物アレルギー以外の原因で起こることがあります。また、アレルギー検査が陽性でも、その食物を問題なく食べられるお子さんもいます。
そのため、問診、診察、必要に応じた検査を組み合わせて総合的に判断します。
診察ではどのようなことを確認しますか?
食物アレルギーが疑われる場合には、主に次のような点を確認します。
- 症状が出た食物
- 食べた量や調理方法
- 食べてから症状が出るまでの時間
- じんましん、嘔吐、咳など症状の種類
- 症状が続いた時間
- 同じ食物を以前に食べたことがあるか
- 同じ食物で症状を繰り返しているか
- 湿疹やアトピー性皮膚炎の有無
- これまでのアレルギー歴
受診する際には、「何を、どのくらい食べて、何分後に、どのような症状が出たか」を分かる範囲で記録しておくと診断の参考になります。
発疹などの皮膚症状は、受診時には消えていることがあります。可能であれば症状が出ているときの写真を撮影しておくことも役立ちます。
食物アレルギーの血液検査とは?
食物アレルギーが疑われる場合、必要に応じて血液中の「特異的IgE抗体」を調べることがあります。
特異的IgE抗体は、卵、牛乳、小麦など、特定の食物に対する感作の有無を評価するための検査です。
ただし、検査結果が陽性だからといって、それだけで食物アレルギーと診断できるわけではありません。
反対に、検査値だけを理由に、それまで問題なく食べていた食物を自己判断で中止することも適切ではありません。
検査結果は、実際に食べたときの症状やこれまでの経過と合わせて評価する必要があります。
アレルギー検査はたくさん受けたほうがよいのでしょうか?
「心配なので、できるだけ多くの食べ物を検査してほしい」と希望されることがあります。
しかし、症状や食事歴と関係なく多くの食品を一度に検査すると、実際には食べられる食品まで特異的IgE抗体が陽性になることがあります。
その結果、本来は必要のない食物除去につながる可能性があります。
食物アレルギーの検査は、問診や症状から原因として疑われる食品を考え、必要な項目を選んで行うことが大切です。
食物経口負荷試験とは?
食物経口負荷試験は、原因として疑われる食物を医療機関で実際に摂取し、症状が出るかどうかを確認する検査です。
食物アレルギーの確定診断や、これまで除去していた食物をどの程度食べられるようになったかを評価する際などに行われます。
ただし、検査中にアレルギー症状が起こる可能性があるため、適応を慎重に判断し、症状が出た場合に対応できる医療機関で実施します。
すべてのお子さんに必要な検査ではなく、これまでの症状や検査結果などをもとに医師が必要性を判断します。
食物アレルギーと診断されたら、原因食物を完全に除去するのでしょうか?
食物アレルギーの食事管理では、「正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去」が基本です。
食物アレルギーだからといって、関連する食品をすべて一律に避けるわけではありません。
お子さんによっては、加熱方法や摂取量などによって食べられる範囲が異なることがあります。どこまで食べられるかについては、これまでの症状や検査結果などをもとに医師が判断します。
特に乳幼児期は成長に必要な栄養を確保することが重要です。卵、牛乳、小麦などを長期間除去する場合には、代わりとなる食品を含めて栄養面にも配慮する必要があります。
自己判断で除去食品を増やしたり、反対にアレルギーが疑われる食品を自宅で試したりせず、医師の指示に沿って進めましょう。
食物アレルギーは治りますか?
食物アレルギーの経過は、原因となる食物やお子さんによって異なります。
乳幼児期に多い卵、牛乳、小麦などの食物アレルギーでは、成長とともに食べられるようになるお子さんも少なくありません。
一方、すべての食物アレルギーが自然に改善するわけではなく、経過には個人差があります。
「以前アレルギー症状があったから、ずっと食べられない」と決めつけるのではなく、成長に合わせて定期的に状態を評価し、食べられる可能性があるかを検討していくことが大切です。
どんな症状なら急いで受診する必要がありますか?
食物を摂取したあとに、次のような症状がみられる場合には、重いアレルギー反応であるアナフィラキシーの可能性があります。
- 呼吸が苦しい、息苦しそう
- ゼーゼーが強い
- 声がかすれる、のどが締めつけられるような症状
- 繰り返し嘔吐する
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
- 意識がもうろうとしている
このような場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
アドレナリン自己注射薬(エピペン®)を処方されているお子さんは、あらかじめ医師から説明された使用方法・タイミングに従って対応してください。
症状が急速に悪化している、呼吸や意識に異常があるなど緊急性が高い場合には、救急要請を検討してください。
症状が軽くても小児科へ相談したほうがよい場合
緊急性の高い症状がなくても、次のような場合には一度小児科やアレルギー専門医に相談することをおすすめします。
- 同じ食物を食べるたびに発疹が出る
- 食後にじんましんや嘔吐を繰り返す
- 離乳食を進めることに不安がある
- 湿疹やアトピー性皮膚炎がなかなか改善しない
- 食物アレルギーを心配して特定の食品を避け続けている
- アレルギー検査の結果をどのように考えればよいか分からない
- 除去している食品をいつ、どのように再開すればよいか分からない
食物アレルギーでは、必要な食物まで長期間避けることを防ぐためにも、症状と検査結果を適切に評価することが大切です。
食物アレルギーの治療で大切なこと
食物アレルギーの治療・管理では、原因となる食物を正しく診断し、お子さんが安全に食生活を送れるようにすることが大切です。
基本となる考え方は「正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去」です。
「アレルギーが心配だから」という理由だけで多くの食品を避け続けると、食べられる食品の種類が減り、栄養や食生活に影響することがあります。
一方、アレルギーが疑われる食品を自己判断で食べさせることにも注意が必要です。
お子さんの症状、これまでに食べられた量、検査結果などを総合的に評価し、一人ひとりに合わせた食事管理を行います。
「少しなら食べても大丈夫?」はお子さんによって異なります
食物アレルギーがあっても、原因食物をまったく食べられないとは限りません。
同じ食物アレルギーでも、
- 少量で症状が出る
- 一定量までは症状なく食べられる
- 加熱した食品では食べられる場合がある
など、お子さんによって状況は異なります。
ただし、「少しずつ食べれば慣れる」と考えて、ご家庭で自己判断による摂取量の増量を行うことはおすすめできません。
どの程度まで食べられる可能性があるのかは、これまでの症状や検査結果、必要に応じて食物経口負荷試験などをもとに判断します。
食べられる範囲を必要以上に狭めないことが大切です
食物アレルギーの食事管理では、「原因食物を避けること」だけではなく、「安全に食べられるものは食べ続ける」という視点も大切です。
例えば、ある食品を一定量まで症状なく食べられている場合でも、検査値が陽性だったという理由だけで自己判断で完全除去に変更することは適切ではありません。
反対に、過去に強い症状があった食品を自己判断で再開することにも危険があります。
「どの食品を、どのくらい、どのような形で食べられるのか」を医師と確認しながら食生活を整えていきます。
卵アレルギーでは何に注意すればよいですか?
鶏卵は乳幼児の食物アレルギーで原因となることが多い食品の一つです。
卵アレルギーと診断されても、お子さんによって食べられる量や加熱条件は異なります。
「卵アレルギーだから卵を含む食品をすべて一律に禁止する」と自己判断するのではなく、どの程度の除去が必要なのかを確認することが大切です。
また、卵をまだ食べたことがないという理由だけで、アレルギー検査を行って陽性・陰性を判断し、離乳食の開始を決めるものではありません。
湿疹が強い、すでにほかの食物でアレルギー症状があるなど心配な点がある場合には、開始方法を小児科やアレルギー専門医に相談しましょう。
牛乳アレルギーでは栄養面にも注意が必要です
牛乳アレルギーでは、牛乳や乳製品の除去が必要になることがあります。
特に乳幼児では、牛乳・乳製品はたんぱく質やカルシウムなどの栄養源となるため、長期間除去する場合には代替食品を含めた栄養管理が重要です。
乳児用の一般的な粉ミルクには牛乳由来のたんぱく質が含まれています。牛乳アレルギーの乳児では、必要に応じて医師の指示のもとでアレルギー用ミルクなどを使用します。
自己判断で一般的な植物性飲料などに置き換えるのではなく、月齢や栄養状態に適した方法を確認しましょう。
小麦アレルギーでは自己判断で除去範囲を広げないことが大切です
小麦も乳幼児期の食物アレルギーの原因となる食品の一つです。
パン、うどん、菓子類など多くの食品に使用されているため、小麦を除去する場合には食生活への影響が大きくなることがあります。
小麦アレルギーと診断された場合も、お子さんの症状や食べられる量などを評価しながら管理することが大切です。
また、「小麦アレルギー=すべての穀類が食べられない」ということではありません。必要以上に除去範囲を広げないようにしましょう。
加工食品は食品表示を確認しましょう
食物アレルギーがあるお子さんでは、家庭で調理した料理だけでなく、市販の加工食品にも注意が必要です。
包装された加工食品には、食品表示法に基づいてアレルゲンに関する表示が行われています。
特に、表示が義務づけられている特定原材料については、購入時に原材料表示を確認する習慣をつけることが大切です。
ただし、商品は同じように見えても原材料が変更されることがあります。以前食べられた商品でも、購入するたびに表示を確認しましょう。
外食や店頭販売などでは、包装された加工食品と同じ表示制度が適用されない場合があります。必要に応じて店舗へ原材料や調理方法を確認してください。
保育園・幼稚園・学校では情報共有が重要です
食物アレルギーのあるお子さんが保育園、幼稚園、学校などで安全に生活するためには、ご家庭と施設、医療機関の間で情報を共有することが重要です。
伝えておきたい内容には、
- 原因となる食物
- どの程度の除去が必要か
- これまでに起こった症状
- 症状が出た場合の対応
- 処方されている薬
- エピペン®の処方の有無
などがあります。
必要に応じて、医師が「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」などを作成し、学校生活で必要な対応を共有します。
給食だけでなく、校外学習、宿泊行事、調理実習など、食物に触れる機会についても事前に確認しておくと安心です。
エピペン®とは?
エピペン®は、アナフィラキシーが起こった際に使用するアドレナリン自己注射薬です。
過去の症状やアナフィラキシーのリスクなどをもとに、医師が必要性を判断して処方します。
処方を受けた場合には、ご家族だけでなく、必要に応じて保育園・幼稚園・学校などとも使用方法や緊急時の対応を共有しておくことが重要です。
アナフィラキシーが疑われ、エピペン®を使用した場合には、それで対応を終了せず、救急要請を行い医療機関で診察を受ける必要があります。
食物アレルギーと上手に付き合っていくために
食物アレルギーの管理では、「食べさせないこと」だけを目標にするのではなく、お子さんの成長や経過に合わせて安全に食べられる範囲を確認していくことが大切です。
特に乳幼児期は、食事の種類が増え、身体も大きく成長する時期です。
必要以上の食物除去を避けながら、安全性と栄養の両方に配慮し、お子さん一人ひとりに適した食生活を考えていきます。
食物アレルギーについてよくある質問
Q. 食物アレルギーは成長すると治りますか?
A.
食物アレルギーの経過は、原因となる食物やお子さんによって異なります。
乳幼児期に多い鶏卵・牛乳・小麦などの食物アレルギーでは、成長に伴って食べられるようになるお子さんも少なくありません。一方で、すべてのお子さんが同じような経過をたどるわけではありません。
「以前症状が出たから、ずっと食べられない」と決めつけるのではなく、定期的に状態を確認しながら、必要に応じて食物経口負荷試験などを検討します。
Q. 血液検査が陽性なら、その食べ物は食べられませんか?
A.
必ずしもそうではありません。
血液検査で測定する特異的IgE抗体が陽性であることは、その食物に対して「感作」されていることを示しますが、それだけで食物アレルギーと診断できるわけではありません。
実際に食べたときの症状や摂取量、これまでの経過などと合わせて判断することが重要です。
検査結果だけを理由に、それまで問題なく食べていた食品を自己判断で除去しないようにしましょう。
Q. 食物アレルギーの検査は何歳からできますか?
A.
必要があれば、乳児期から血液検査などを行うことがあります。
ただし、「離乳食を始める前にできるだけ多くの食品を検査しておけば安心」というものではありません。
食物アレルギーの検査は、症状や食事歴などから原因として疑われる食品について、診断の補助として行うことが基本です。
検査が必要かどうか、どの項目を調べるべきかについては、医師と相談して決めます。
Q. 離乳食を始める前にアレルギー検査をした方がよいですか?
A.
症状のない赤ちゃん全員に、離乳食開始前のアレルギー検査が必要なわけではありません。
検査結果だけでは、実際に食べたときに症状が出るかどうかを正確に判断できません。また、検査で陽性になったことをきっかけに、本来必要のない食物除去につながることもあります。
ただし、湿疹が強い、すでに食物を食べて症状が出たことがあるなどの場合には、離乳食の進め方について事前に小児科やアレルギー専門医へ相談しましょう。
Q. 湿疹があると食物アレルギーになりやすいですか?
A.
乳児期の湿疹、特にアトピー性皮膚炎などによって皮膚のバリア機能が低下している状態と、食物アレルギーの発症との関連が知られています。
皮膚のバリア機能が低下すると、環境中にある食物由来のたんぱく質などが皮膚から入り、アレルゲンとして認識される「経皮感作」が起こる可能性があります。
そのため、乳児期から湿疹を適切に治療し、皮膚を良い状態に保つことが大切です。
ただし、湿疹があるから必ず食物アレルギーになるという意味ではありません。
Q. 食物アレルギーが心配なので、卵などを食べ始める時期を遅らせた方がよいですか?
A.
食物アレルギーの発症予防を目的として、離乳食や特定の食品の開始時期を一律に遅らせることは推奨されていません。
特に湿疹やアトピー性皮膚炎がある赤ちゃんでは、まず皮膚症状を適切に治療することが重要です。
卵などをいつ、どのように開始するかについて不安がある場合には、自己判断で長期間避けるのではなく、小児科やアレルギー専門医へ相談しましょう。
Q. 食べた後にじんましんが出ました。次からその食品を食べさせない方がよいですか?
A.
原因となった可能性のある食品を記録し、まず医療機関へ相談してください。
受診時には、
- 何を食べたか
- どのくらい食べたか
- 食べてから何分後に症状が出たか
- どのような症状だったか
- どのくらいで改善したか
などの情報が診断に役立ちます。
発疹などの皮膚症状は受診時には消えていることもあるため、可能であれば症状が出ているときの写真を撮っておくと参考になります。
原因を確認する目的で、ご家庭でもう一度食べさせることは避け、再開については医師と相談しましょう。
Q. 食物アレルギーで、すぐに救急受診が必要なのはどんなときですか?
A.
食物を食べた後に、呼吸が苦しそう、強いゼーゼーがある、声がかすれる、繰り返し吐く、顔色が悪い、ぐったりする、意識がおかしいなどの症状がみられる場合には、アナフィラキシーの可能性があります。
特に呼吸や意識に異常がある場合や、症状が急速に悪化している場合には、速やかに救急要請してください。
エピペン®を処方されているお子さんでは、あらかじめ医師から説明された使用方法・タイミングに従って対応し、使用後も救急要請して医療機関で診察を受けてください。
Q. 食物アレルギーがあっても保育園・幼稚園・学校へ行けますか?
A.
食物アレルギーがあること自体を理由に、通常の登園・登校を控える必要はありません。
ただし、安全に集団生活を送るため、原因となる食品、除去の必要性、過去の症状、緊急時の対応、エピペン®の処方の有無などを園や学校と共有しておくことが大切です。
必要に応じて「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」などを使用して、医療機関と園・学校との情報共有を行います。
アナフィラキシーなどの症状が起きた直後や、嘔吐、呼吸器症状などが残っている場合には、登園・登校を急がず、医師の指示に従ってください。
Q. 横浜市西区花咲町から食物アレルギーについて相談できますか?
A.
はい。みなとみらい小児科クリニックは横浜市西区みなとみらいにあり、花咲町をはじめ、桜木町・紅葉ケ丘・戸部町など周辺地域からも食物アレルギーについてご相談いただけます。
「特定の食べ物を食べた後にじんましんが出た」「離乳食を進めるのが心配」「卵・牛乳・小麦などをどのように進めればよいか分からない」「食物アレルギーの検査が必要か知りたい」など、お子さんの食物アレルギーについて気になることがありましたらご相談ください。
みなとみらい小児科クリニックでは、日本アレルギー学会専門医で、けいゆう病院小児科部長・小児アレルギーセンター長を務める津村由紀医師によるアレルギー専門外来を設けています。これまでの症状や食事の状況、離乳食の進み方などを確認し、お子さん一人ひとりの状態に応じて診療を行います。必要に応じてアレルギー検査についても検討します。
横浜市西区花咲町周辺で、お子さんの食物アレルギーや離乳食の進め方についてお悩みの方は、当院のアレルギー専門外来へご相談ください。
小児科医としてお伝えしたいこと
食物アレルギーの診療では、
「血液検査で陽性だったので、ずっと食べさせていません」
「アレルギーが怖くて、離乳食をなかなか進められません」
「以前症状が出た食品を、いつ再開すればよいか分かりません」
といったご相談があります。
食物アレルギーでは、検査の数値だけを見るのではなく、実際に食べた量や症状、これまでの経過を確認することがとても大切です。
必要以上に食品を除去すると、お子さんの栄養や食生活、ご家族の負担に影響することがあります。一方で、過去に症状が出た食品を自己判断で再開することにも注意が必要です。
「食べないこと」だけを目標にするのではなく、正しい診断に基づいて必要なものだけを除去し、安全に食べられるものをできるだけ残していくことが大切です。
お子さん一人ひとりで症状や食べられる量、経過は異なります。分からないことや不安なことがあれば、一人で判断せず、小児科やアレルギー専門医へご相談ください。
横浜市・みなとみらいで食物アレルギーが心配なお子さんへ
食物アレルギーは、単に「原因となる食べ物を避ければよい」という病気ではありません。
正確な診断を行い、必要以上の食物除去を避けながら、お子さんの成長や栄養状態、食生活に合わせて管理していくことが大切です。
みなとみらい小児科クリニックでは、日本アレルギー学会専門医で、けいゆう病院小児科部長・小児アレルギーセンター長を務める津村由紀医師によるアレルギー専門外来を設け、食物アレルギーについて専門的な診療を行っています。
専門外来では、食物アレルギーだけでなく、乳児湿疹、アトピー性皮膚炎、離乳食の進め方など、お子さんのアレルギーに関するさまざまなご相談に対応しています。
「特定の食べ物を食べるとじんましんが出る」「血液検査で陽性と言われたけれど、本当に除去が必要?」「卵・牛乳・小麦をどのように進めればいい?」「離乳食を進めるのが怖い」といったご相談について、これまでの症状や食事の状況を詳しく確認し、お子さん一人ひとりの状態に合わせて診療を行います。必要に応じてアレルギー検査についても検討します。
横浜市西区・みなとみらいを中心に、中区、神奈川区など周辺地域のお子さんにもご来院いただいています。
「これは食物アレルギーなの?」「検査を受けた方がいい?」「除去している食品をいつ再開できる?」など、判断に迷うことがありましたら、当院のアレルギー専門外来へご相談ください。
食物アレルギーでは、必要なものだけを適切に避け、安全に食べられるものをできるだけ残しながら、お子さんに合った食生活を考えていくことが大切です。
参考資料
国立成育医療研究センター 食物アレルギーに関する情報
日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2021」
日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン」
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
厚生労働省 食物アレルギーに関する情報
消費者庁 食物アレルギー表示に関する情報
公開日: 2026年7月12日
更新日: 2026年8月15日
監修者: みなとみらい小児科クリニック院長
みなとみらい小児科クリニックへのアクセス
みなとみらい小児科クリニックは、横浜市西区みなとみらい6丁目の「プライムコーストみなとみらい」2階にあります。
横浜市西区・みなとみらいを中心に、西区各地域のほか、中区・神奈川区など周辺地域からも受診いただけます。
電車でお越しの方
みなとみらい線をご利用の場合、
- 新高島駅から徒歩約8分
- みなとみらい駅から徒歩約10分
です。
ベビーカーをご利用の方や、小さなお子さんを連れての受診にも便利な立地です。
お車でお越しの方
お車でお越しの方は、プライムコーストみなとみらいの大型立体駐車場をご利用いただけます。
駐車場は2時間まで無料です。
発熱などでお子さんを長時間歩かせることが難しい場合や、乳幼児・ご兄弟を連れて受診される場合にも、お車でお越しいただけます。
所在地
みなとみらい小児科クリニック
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい6-3-4
プライムコーストみなとみらい2階
お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。
みなとみらい小児科クリニック


































