当院のアレルギー検査について

お知らせ
2026.07.27

お子さん一人ひとりに合った検査を大切にしています

「食べ物を食べたらじんましんが出た」「湿疹がなかなか良くならない」「血液検査でアレルギーを調べたい」など、お子さんのアレルギーについて心配される保護者の方は多くいらっしゃいます。

最近では、DropScreen®、Silis100®、MAST36、View39など、一度の採血で多くのアレルゲンを調べることができる多項目アレルギースクリーニング検査を導入している医療機関も増えています。

しかし、当院ではこれらの検査は原則として行っていません。

その代わりに、お子さんの症状や食べたもの、症状が出たタイミング、これまでの経過などを丁寧に確認し、**原因として考えられる食べ物や花粉などを一つずつ調べる血液検査(主に ImmunoCAP法〔特異的IgE検査〕)**を行っています。

「一度にたくさん調べられる検査があるのに、なぜ当院では行っていないの?」

このようなご質問をいただくことがありますので、当院の考え方をご紹介します。

当院でも以前は多項目アレルギースクリーニング検査を行っていました

当院でも以前は、多項目アレルギースクリーニング検査を行っていました。

しかし、アレルギー外来を開設し、より専門的な診療を行う中で検査方法を見直しました。

現在は、「できるだけ多く調べること」よりも、**「お子さんに必要な検査を、必要な項目だけ行うこと」**を大切にしています。

なお、多項目アレルギースクリーニング検査は、一度の採血で多くの項目を調べられる便利な検査であり、多くの医療機関でも活用されています。

当院が原則として行っていないのは、検査そのものを否定しているからではなく、当院の診療方針によるものです。

血液検査だけでは食物アレルギーは診断できません

血液検査で「陽性」と出ても、実際には問題なく食べられるお子さんもいます。反対に、数値がそれほど高くなくても、食べると症状が出ることもあります。

そのため、食物アレルギーは血液検査だけで診断することはできません。

当院では、次のような情報を総合的に判断しています。

  • 何を、どのくらい食べたか
  • 食べてからどのくらいで症状が出たか
  • どのような症状だったか
  • これまで問題なく食べられていたか
  • 湿疹やアトピー性皮膚炎の状態
  • 血液検査の結果

これらを総合的に評価し、お子さん一人ひとりに合った診療を行っています。

当院が現在の検査方法を選んでいる理由

必要な項目だけを調べるため

一度に多くの項目を調べると、現在の症状とは関係のないアレルゲンまで陽性になることがあります。

しかし、血液検査で陽性という結果だけでは、**「その食品を食べると必ず症状が出る」**ということは分かりません。

検査結果だけで食事制限を始めると、本来は食べられる食品まで避けてしまい、栄養や食生活に影響する可能性があります。

そのため当院では、お子さんの症状や経過をもとに、必要な項目を選んで検査を行っています。

経過を確認しやすい検査を選ぶため

食物アレルギーでは、抗体の数値が時間とともにどのように変化しているかを確認することがあります。

当院で主に行っている**ImmunoCAP法(特異的IgE検査)**は、数値で詳しく評価できるため、経過を確認する際にも広く用いられている検査です。

また、継続して経過を確認する場合には、できるだけ同じ検査方法で評価するようにしています。

当院が大切にしていること

当院では、次のことを大切にしています。

  • お子さんやご家族のお話を丁寧にお聞きすること
  • 必要な検査を必要な項目だけ行うこと
  • 血液検査だけで診断や食事制限を決めないこと
  • 不必要な食事制限をできるだけ避けること

必要に応じて、食物経口負荷試験を実施している医療機関とも連携し、お子さんが安心して食生活を送れるようサポートしています。

また、他院で受けられた検査結果も大切な情報です。受診の際には、これまでの検査結果や紹介状などがありましたら、ぜひお持ちください。

お子さん一人ひとりの症状や経過に合わせて、最適な診療をご提案いたします。

お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。

みなとみらい小児科クリニック