
3種混合ワクチン(DPT)の追加接種とは?
就学前・学童期のお子さんを百日せきなどから守る予防接種
保護者の皆さまへ
赤ちゃんの頃に5種混合ワクチンや4種混合ワクチンを予定どおり受けた後、「もう追加の予防接種は必要ないのでは?」と思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、予防接種によって得られた免疫は一生続くわけではありません。特に百日せきに対する免疫は、乳幼児期の接種から時間がたつにつれて徐々に低下することが知られています。
そのため、日本小児科学会では、乳幼児期に3種混合・4種混合・5種混合ワクチンを4回接種したお子さんに対し、5歳以上7歳未満の就学前に3種混合ワクチンを追加接種することを推奨しています。また、11~12歳頃には、定期接種の2種混合ワクチン(DT)の代わりに、百日せきも予防できる3種混合ワクチン(DPT)を選択する考え方も示されています。
この記事では、3種混合ワクチン追加接種の目的や必要性、接種時期、副反応について分かりやすく解説します。
3種混合ワクチンとは?
3種混合ワクチン(DPT)は、次の3つの病気を予防するワクチンです。
- ジフテリア
- 百日せき
- 破傷風
現在、赤ちゃんの定期接種では、これらにポリオとHib感染症を加えた5種混合ワクチンが主に使用されています。
3種混合ワクチンの追加接種は、乳幼児期に獲得した免疫を再び高め、成長後も感染症から守ることを目的としています。
なぜ追加接種が必要なの?
百日せきの免疫は徐々に低下します
百日せきワクチンの効果は永久に続くわけではありません。乳幼児期の接種から年数がたつと免疫が低下し、小学校入学前後から百日せきにかかるお子さんがみられるようになります。
年長児や大人では咳だけが長く続く軽い症状のこともありますが、生後6か月未満の赤ちゃんでは、無呼吸や肺炎、脳症など重症化することがあります。
追加接種には、お子さん自身を守るだけでなく、家庭内でまだ十分な免疫を持たない赤ちゃんへの感染リスクを減らすことも期待されています。
3種混合ワクチンで予防できる病気
ジフテリア
ジフテリア菌による感染症で、のどに厚い膜ができて呼吸が苦しくなるほか、心筋炎や神経障害を起こすことがあります。日本では患者数は非常に少ないものの、ワクチン接種を続けることが大切です。
百日せき
百日せき菌による感染症です。激しい咳が長く続くことが特徴で、赤ちゃんでは無呼吸や肺炎など重症化することがあります。
破傷風
破傷風菌は土やほこりの中に存在し、傷口から体内へ入ることで感染します。全身の筋肉のけいれんや呼吸困難を起こすことがあり、人から人へ感染する病気ではありません。ワクチンによる予防が最も重要です。
接種スケジュール
就学前の追加接種
日本小児科学会では、乳幼児期に3種混合・4種混合・5種混合ワクチンを4回接種したお子さんに対し、次の時期での追加接種を推奨しています。
- 対象:5歳以上7歳未満
- 接種回数:1回
- 乳幼児期4回目から6か月以上あける
- 任意接種
小学校入学前に免疫を高めておくことで、百日せきなどの感染リスクを下げることが期待されます。
11~12歳頃の接種
11歳以上13歳未満では、2種混合ワクチン(DT)が定期接種です。
一方、日本小児科学会では、百日せきも予防する目的で、DTの代わりに3種混合ワクチン(DPT)を任意接種として選択する方法も示しています。
詳しい接種方法や費用については、医療機関へご相談ください。
副反応について
接種後には次のような副反応がみられることがあります。
- 注射部位の赤み・腫れ・痛み
- しこり
- 発熱
- 不機嫌
- だるさ
多くは数日以内に改善します。
年長児や学童では腕が比較的大きく腫れることがありますが、多くは自然に軽快します。
非常にまれですが、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が起こることがあります。
呼吸が苦しい、顔や唇が腫れる、全身にじんましんが出る、ぐったりするなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
よくある質問
任意接種ですが受けた方がよいですか?
任意接種ではありますが、日本小児科学会は就学前の追加接種を推奨しています。接種のメリットや副反応、費用について説明を受け、ご家庭で納得したうえで判断しましょう。
他のワクチンと同時接種できますか?
MRワクチンやおたふくかぜワクチンなど、必要に応じて同時接種が可能です。詳しくは医師にご相談ください。
接種時期を過ぎてしまいました
年齢や接種歴によっては追加接種できる場合があります。母子健康手帳を持参し、小児科へご相談ください。
まとめ
3種混合ワクチンは、ジフテリア・百日せき・破傷風を予防するワクチンです。
乳幼児期の接種後も、特に百日せきに対する免疫は時間とともに低下します。そのため、日本小児科学会では、5歳以上7歳未満の就学前に1回追加接種することを推奨しています。
また、11~12歳頃には、定期接種の2種混合ワクチン(DT)の代わりに3種混合ワクチン(DPT)を選択する方法もあります。
接種歴やお子さんの状況に応じて適切な時期は異なりますので、母子健康手帳を確認し、かかりつけの小児科へご相談ください。
横浜市西区・中区・神奈川区で3種混合ワクチンをご希望の方へ
横浜市西区みなとみらいに位置するみなとみらい小児科クリニックは、新高島駅から徒歩8分、みなとみらい駅から徒歩10分の場所にあります。
当院では、赤ちゃんの定期予防接種だけでなく、就学前や学童期の3種混合ワクチン追加接種にも積極的に対応しています。
接種前には母子健康手帳で接種歴を確認し、小児科医が丁寧に問診・診察を行ったうえで、お子さんに合った予防接種スケジュールをご案内します。
「就学前の追加接種は必要?」
「2種混合と3種混合のどちらを選べばいい?」
「接種時期を過ぎてしまった」
「他のワクチンと同時接種できる?」
「副反応が心配」
このような疑問にも分かりやすくお答えしています。
横浜市西区・中区・神奈川区やみなとみらい周辺で3種混合ワクチンをご検討の方は、お気軽にご相談ください。
参考資料
医薬品医療機器総合機構(PMDA)ワクチン添付文書
厚生労働省
日本小児科学会「予防接種スケジュール」
日本小児科学会「小学校入学前に接種すべきワクチン」
国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報
お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。
みなとみらい小児科クリニック


































