汗疹(あせも)はどうしたらいいの?

お知らせ
2026.07.01

子どものあせも(汗疹)とは?

原因・症状・治療・家庭でできるケア・受診の目安を小児科医がわかりやすく解説

子どものあせも(汗疹)の原因や症状、家庭でできるケア、市販薬の使い方、登園の目安、小児科受診のタイミングまで小児科医がわかりやすく解説します。横浜市・みなとみらい周辺でお子さんの皮膚トラブルにお困りの方もぜひ参考にしてください。

子どものあせもでお困りの保護者の方へ

あせも(汗疹)は、汗が原因で起こる皮膚の炎症です。多くはご家庭でのスキンケアで改善しますが、強いかゆみや赤み、膿がある場合は治療が必要になることがあります。乳幼児は掻き壊して悪化しやすいため、「あせもかな?」と思ったら早めに小児科へご相談ください。

あせも(汗疹)とは?

あせも(汗疹)は、汗を出す管(汗管)が詰まり、汗が皮膚の中にたまることで起こる皮膚の炎症です。

赤ちゃんや小さなお子さんは汗をかきやすく、汗腺も未熟なため、夏場や湿度の高い時期によくみられます。首や胸、背中、脇の下、おむつの中など、汗がたまりやすい場所にできやすいのが特徴です。

あせもの原因

あせもは次のような環境で起こりやすくなります。

  • 暑い日や湿度の高い日
  • 汗をかいたまま過ごしている
  • 発熱して汗を多くかいている
  • 通気性の悪い衣類を着ている
  • 抱っこひもやチャイルドシートで蒸れている
  • おむつの中が蒸れている

乳幼児は体の大きさに比べて汗腺が多く、大人よりも汗をかきやすいため、あせもができやすくなります。

あせもの症状

最も多いのは「赤いあせも(紅色汗疹)」です。

主な症状は

  • 赤い小さなぶつぶつ
  • かゆみ
  • チクチクした痛み
  • 掻くことで湿疹が広がる

さらに掻き壊すと、とびひ(伝染性膿痂疹)などの細菌感染を起こすことがあります。

あせもの診断

多くは皮膚の状態を診察するだけで診断できます。

通常は特別な検査は必要ありませんが、

  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎
  • 虫刺され
  • 真菌感染
  • とびひ

などとの区別が必要なことがあります。

あせもの治療

治療で最も大切なのは汗をためないことです。

ご家庭では

  • 汗をかいたらシャワーや濡れタオルでやさしく拭く
  • 着替えをこまめに行う
  • エアコンを利用して室温を調整する
  • 綿など通気性の良い衣類を選ぶ
  • 爪を短く切り、掻き壊しを防ぐ

症状が強い場合には、

  • 保湿剤
  • 弱いステロイド外用薬
  • 細菌感染がある場合は抗菌薬

を使用することがあります。

家庭でできるあせものケア

毎日のスキンケアが予防にも治療にも大切です。

  • 汗をかいたら早めに着替える
  • 毎日入浴やシャワーで汗を流す
  • 石けんはよく泡立ててやさしく洗う
  • ゴシゴシこすらない
  • 必要に応じて保湿剤を使う

「汗をかくから保湿は必要ない」と思われがちですが、皮膚が乾燥しているお子さんでは保湿が皮膚のバリア機能を保つのに役立ちます。

市販薬は使える?

軽いあせもでは市販薬で改善することもあります。

しかし、

  • 赤みが強い
  • 膿がある
  • かゆみが強い
  • 何度も繰り返す
  • 市販薬を使っても改善しない

場合は、小児科や皮膚科を受診しましょう。

こんな時は小児科を受診しましょう

次のような症状がある場合は受診をおすすめします。

  • 赤みが急速に広がる
  • 黄色いかさぶたや膿がある
  • 強いかゆみで眠れない
  • 発熱を伴う
  • 数日ケアしても改善しない
  • あせもか他の病気か判断できない

登園・登校の目安

あせもは感染症ではないため、基本的に登園・登校は可能です。

ただし、

  • 掻き壊して出血している
  • とびひを合併している
  • 発熱など他の病気を伴っている

場合は医師に相談しましょう。

小児科医からお伝えしたいこと

当院では、「あせもだと思って受診したらアトピー性皮膚炎だった」「掻き壊して、とびひになっていた」というお子さんを診療することが少なくありません。

乳幼児の湿疹は見た目だけでは区別が難しいこともあります。早めに診察することで悪化を防ぎ、適切な治療につながります。

また、保護者の方からは「保湿剤を塗った方がいいですか?」「汗をかくからシャワーは何回浴びても大丈夫ですか?」といったご相談も多くいただきます。お子さんの肌の状態によって適切なスキンケアは異なりますので、「これくらいで受診してもいいのかな」と迷う段階でもお気軽にご相談ください。

横浜市・みなとみらい周辺で子どものあせもにお困りなら

みなとみらい小児科クリニックでは、あせも(汗疹)をはじめ、アトピー性皮膚炎、とびひ、湿疹など、お子さんのさまざまな皮膚トラブルの診療を行っています。

お子さん一人ひとりの皮膚の状態に合わせて、スキンケアの方法や保湿剤・ステロイド外用薬の適切な使い方まで丁寧にご説明いたします。

横浜市・みなとみらい周辺で、お子さんのあせもや湿疹でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. あせもはうつりますか?

A. いいえ。あせもは汗による皮膚の炎症であり、人にうつる病気ではありません。

Q. プールには入れますか?

A. 軽いあせもであれば基本的に入れます。

Q. 市販薬で治りますか?

A. 軽症では改善することもありますが、症状が強い場合や繰り返す場合は自己判断を続けず、小児科や皮膚科を受診することをおすすめします。

Q. ステロイド外用薬は使っても大丈夫ですか?

A. 医師の指示どおり適切な強さ・期間で使用すれば、安全性が高く、炎症を早く改善する効果が期待できます。

Q. あせもを繰り返すのはなぜですか?

A. 汗をかきやすい環境だけでなく、アトピー性皮膚炎や皮膚のバリア機能の低下が関係していることもあります。繰り返す場合は一度ご相談ください。

参考文献

本記事は、以下の公的機関および学会が公開している資料や診療ガイドラインを参考に、最新の医学的知見に基づいて作成しています。

  • 厚生労働省「健康づくり・皮膚の健康に関する情報」
  • 厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン(2023年改訂版)」
  • 日本小児科学会 小児の皮膚疾患・スキンケアに関する公開資料
  • 日本小児皮膚科学会 保護者向け皮膚疾患情報・診療情報
  • 日本皮膚科学会『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024』
  • 日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン 2020』
  • 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A(汗疹・湿疹など)」
  • 日本小児アレルギー学会 アトピー性皮膚炎・スキンケアに関する資料
  • 日本小児感染症学会 伝染性膿痂疹(とびひ)など小児皮膚感染症に関する資料
  • MSDマニュアル プロフェッショナル版「汗疹(Miliaria)」
  • MSDマニュアル 家庭版「汗疹(あせも)」

監修・記事について

本記事は、みなとみらい小児科クリニックが、厚生労働省、日本小児科学会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚科学会などが公表している診療ガイドラインや最新の医学的知見をもとに作成しています。また、日常診療で多くの保護者の方から寄せられるご相談や診療経験を踏まえ、「保護者の皆さまにわかりやすく、安心して読んでいただけること」を大切にまとめています。

なお、掲載内容は最新の医学的知見に基づき定期的に見直し、必要に応じて更新しています。

お子さんの皮膚のことで気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

みなとみらい小児科クリニック