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子どもの発熱で病院選びに迷ったら?緊急度で見分ける受診先

子どもが急に熱を出したとき、「すぐ病院に連れて行くべきか、家で様子を見ていいのか」「救急に行くべきか、朝まで待てるのか」と迷う場面は、子育てをしていれば誰もが経験します。多くの記事は「何度から受診」という温度の話に終始しますが、保護者が本当に困るのは、熱の数字ではなく「どの受診先を、いつ選べばいいか」という判断ではないでしょうか。

実は、発熱時の病院選びは「緊急度のレベル分け」で考えると、ぐっと整理しやすくなります。救急車を呼ぶレベルなのか、夜間休日の救急外来か、翌日のかかりつけ小児科か、家庭で様子を見ながら相談先を頼るのか。横浜・みなとみらいで小児医療に携わる立場から、慌てず行動するための判断軸をお伝えします。

発熱時の病院選びは「熱の高さ」より「受診先の選び分け」が鍵になる

子どもの発熱で病院選びを考えるとき、まず頭を切り替えたいのは「何度だから病院」という発想から離れることです。熱の高さと重症度は必ずしも比例しません。40度近い熱でも機嫌よく水分が取れている子もいれば、38度台でもぐったりして反応が鈍い子もいます。

そこで役立つのが、受診先を緊急度で4段階に分けて考える方法です。一番上が救急車を呼ぶレベル、次が夜間休日の救急外来、その下が翌診療日のかかりつけ小児科、そして家庭で経過を見ながら相談先を活用するレベル、という整理になります。

この枠組みを持っておくと、夜中に熱が出ても「今は様子を見て、朝一番でかかりつけに行こう」「これは救急外来だ」と即座に判断しやすくなります。受診のタイミングそのものの考え方は、別記事でも触れていますので、あわせて参考にしてください。

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緊急度で見分ける4つの受診先

それでは、具体的にどんな状態がどのレベルに当たるのかを順に見ていきます。お子さんの様子と照らし合わせながら読んでみてください。

迷わず救急車を呼ぶレベル

複数の臓器にまたがる症状が急速に進む場合や、意識・呼吸に異常がある場合は、ためらわず119番に連絡してください。具体的には、呼びかけても反応が鈍い、ぐったりして目を合わせない、呼吸が苦しそうでゼーゼーする、唇や顔色が紫がかっている、けいれんが5分以上続く、といった状態が当てはまります。

こうした場面では「自家用車で連れて行く」より、救急車を呼んで搬送中も観察してもらうほうが安全です。熱の高さに関わらず、全身状態が明らかにおかしいと感じたら、この判断を優先してください。

夜間・休日の救急外来を受診するレベル

救急車までは必要ないものの、朝まで待つのは不安という状態がこのレベルにあたります。とくに注意したいのが、生後3か月未満の赤ちゃんの発熱です。この月齢では重い細菌感染が隠れていることがあり、38度以上の熱が確認されたら、夜間でも速やかに受診する判断が推奨されています。

それ以外の月齢でも、水分がまったく取れずおしっこが半日以上出ていない、繰り返し嘔吐する、ぐったりして元気がない、といった症状があれば、夜間休日でも救急外来や夜間診療を検討する場面です。判断に迷うときは、後述する電話相談を活用すると心強い支えになります。

翌診療日にかかりつけ小児科を受診するレベル

熱はあるけれど機嫌は悪くなく、水分も取れていて、夜は眠れているという状態なら、多くの場合は翌日のかかりつけ小児科で十分です。慌てて夜間救急に駆け込むより、お子さんの体質や経過を知っている医師に診てもらうほうが、診断の精度も上がります。

ここで効いてくるのが、普段から同じ小児科に通っているかどうかです。経過を継続して診てもらえる関係があると、「いつもと比べてどうか」という比較ができ、診療の質が変わってきます。かかりつけ医をいつから持つべきかについては、別記事でも詳しく触れています。

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小児科のかかりつけはいつから?月齢別に見る受診開始のタイミング

なお、夜中に高い熱が出ても、朝には下がっていることは珍しくありません。一晩の熱の上下に一喜一憂するより、翌朝の機嫌や食欲を見て、落ち着いた状態でかかりつけを受診するほうが、結果として正確な診断につながる場面も多くあります。慌てて夜間に複数の医療機関を回るより、お子さんを知る医師に一度しっかり診てもらう流れを基本に据えておくと、判断に迷いにくくなります。

家庭で経過を見ながら相談先を頼るレベル

熱はあっても食欲や機嫌が保たれていて、水分も取れている状態なら、まずは家庭でゆっくり休ませながら経過を見る選択も十分にあり得ます。発熱は体がウイルスや細菌と闘っている反応でもあるため、熱があること自体を過度に恐れる必要はありません。

家庭で過ごす際は、室温を快適に保ち、薄着にして熱がこもらないようにしながら、こまめに水分を与えることが基本になります。脇の下や首回り、足の付け根を冷やすと本人が楽になることもありますが、嫌がる場合は無理に冷やす必要はありません。解熱剤は熱を下げること自体が目的ではなく、つらさを和らげて水分や睡眠が取れるようにするための補助と捉えると、使うタイミングを判断しやすくなります。

ただ、判断に迷う場面は必ず出てきます。そんなときの心強い味方が、次にご紹介する電話相談の仕組みです。

判断に迷ったときの相談先「#8000」を知っておく

夜間や休日に子どもの具合が悪くなり、受診すべきか家で様子を見るべきか判断がつかないとき、保護者を支えてくれる公的な仕組みが「こども医療電話相談(#8000)」です。

#8000の基本的な仕組み

#8000は、全国どこからでも短縮番号をプッシュすると、お住まいの都道府県の相談窓口につながる仕組みになっています。厚生労働省の子ども医療電話相談事業として平成16年に始まり、平成22年からは全国47都道府県で実施されています。

相談に応じるのは、小児医療の経験を持つ看護師や保健師で、必要に応じて小児科医師が対応します。子どもの症状にどう対処すればよいか、すぐに受診すべきか、家で様子を見てよいかといった判断を、専門家が電話で支えてくれる仕組みです。対象は15歳未満の子どもで、相談料は無料、通話料のみ自己負担となります。

受付時間と利用上の注意

受付時間は都道府県によって異なりますが、多くの地域で平日の夜間から翌朝、土日祝日は日中から翌朝まで対応しています。神奈川県など地域ごとに時間が定められているため、お住まいの自治体の案内を一度確認しておくと安心です。

注意したいのは、#8000はあくまで電話相談であり、診察などの医療行為は行えない点です。明らかに緊急性が高いと感じる場合は、#8000ではなく迷わず119番に連絡してください。電話相談は「迷ったときの判断材料を得る場」と位置づけると、上手に活用できます。

スマホで使える判断ツールも併用する

電話がつながりにくいときや、まず自分で目安を知りたいときは、こども家庭庁の「こどもの救急」や、消防庁の救急受診ガイド「Q助」といったWebツールも役立ちます。症状を選んでいくと緊急度の目安が表示されるため、#8000とあわせて使うと判断の精度が上がります。

受診すると決めたら準備しておきたいこと

病院に行くと決めたら、診察の精度を上げるためにいくつか準備をしておくと、限られた診察時間を有効に使えます。

短い診察のなかで医師が知りたいのは、いつから熱が出たか、最高で何度まで上がったか、熱以外にどんな症状があるか、水分や食事はどれくらい取れているか、おしっこは出ているか、といった情報です。熱の経過をスマートフォンのメモに簡単に記録しておくだけでも、医師に伝わる情報量が大きく変わってきます。

加えて、発疹やぐったりした様子は、診察時にはおさまっていることも多いものです。気になる症状が出たときにスマートフォンで撮影しておくと、医師が視覚的に状態を把握しやすくなります。母子手帳やお薬手帳の持参も忘れないようにしておくと、予防接種歴や既往歴を踏まえた診療につながります。

みなとみらい小児科クリニックにご相談ください

横浜市西区みなとみらいに位置するみなとみらい小児科クリニックは、新高島駅から徒歩8分、みなとみらい駅から徒歩10分の場所にあります。小児科一般の診療のほか、各種予防接種、乳幼児健診、入園・入学健康診断、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎といったアレルギー関連の症状まで幅広く対応しています。

発熱の診療では、熱の数字だけでなく、お子さんの全身状態や経過を丁寧に確認し、必要な検査や治療をご提案することを心がけています。継続して通っていただくことで、「いつものこの子」と比べた変化を捉えやすくなり、急な発熱の際にもより的確な判断につながるでしょう。専門的な検査や入院が必要な場合は、けいゆう病院や神奈川県立こども医療センターなどの連携先医療機関への紹介も行っています。

「この熱で受診すべきか迷っている」「かかりつけとして発熱時にも頼れる小児科を探している」といったご相談を歓迎しています。日中の受診のタイミングに迷われた段階でも、お気軽にご連絡ください。

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