
子どもの湿疹、ちゃんとケアしているのになぜ治らない?原因と対処法
「毎日保湿しているのに治らない」
「薬を塗ると良くなるけれど、また赤くなる」
子どもの湿疹が続くと、「自分のケアが間違っているのでは?」と心配になることがあります。
湿疹が治りにくいからといって、保護者のケアが足りないとは限りません。
赤みやかゆみが続くときは、皮膚の炎症が十分に治まっていない、塗り薬の量・範囲・期間が合っていない、汗や摩擦などの刺激が続いている、といった原因が考えられます。
① 原因が分かる|保湿だけでは改善しないことがあります
保湿剤は、乾燥した皮膚を守り、皮膚のバリア機能を保つために大切です。
一方、赤みやかゆみなどの炎症がある場合は、保湿だけでは十分に改善しないことがあります。
アトピー性皮膚炎では、
- スキンケア
- 炎症を抑える治療
- 汗や摩擦など悪化要因への対策
を組み合わせて治療します。

なお、ジュクジュクしているだけで感染症とは断定できません。
急に悪化した、膿や水ぶくれがある、発熱を伴う場合には受診しましょう。
② 判断できる|乾燥と炎症は家庭で完全には分けられません
乾燥が目立つ場合は、カサカサしたり、白っぽく粉をふいたりします。
炎症を伴う場合には、
- 赤み
- 続くかゆみ
- 掻き傷
- 腫れ
などがみられることがあります。
ただし、乾燥と炎症を家庭で完全に区別することはできません。
保湿を続けても赤みやかゆみが改善しない場合は、「保湿が足りない」と考えるだけでなく、治療の見直しが必要か確認することが大切です。
③ 正しくケアできる|洗う・保湿する・炎症を治療する
毎日の基本は、
- 皮膚をやさしく洗う
- 強くこすらず水分を拭き取る
- 保湿剤を塗る
- 処方された抗炎症外用薬を指示通り使用する
ことです。
塗り薬は「十分な量」が大切です
外用薬の量の目安として、**FTU(フィンガーチップユニット)**があります。
一般的な1FTUは、成人の人差し指の先端から第1関節までチューブから出した約0.5gで、成人の手のひら約2枚分に塗る量の目安です。
子どもでは年齢や塗る場所によって必要量が異なるため、実際に使用する量は医師から説明を受けましょう。
保湿剤とステロイドはどちらを先に塗る?
医師から塗る順番を指示されている場合は、その方法を優先します。
特に指示がない場合は、一般には広い範囲に使う保湿剤を先に塗り、その後に湿疹のある部分へステロイド外用薬を塗ります。
④ 悪化を防げる|湿疹だけで食物を除去しない
湿疹が治らないという理由だけでは、食物アレルギーとは判断できません。
また、血液検査で特異的IgEが陽性だったという理由だけで、食べ物を除去するものでもありません。
食べた後に、
- じんましん
- 顔や唇の腫れ
- 咳
- 嘔吐
などを繰り返す場合は、医師へ相談してください。
湿疹だけを理由に、卵・乳・小麦などを自己判断で除去しないことが大切です。
⑤ 子どもの苦痛を減らせる|かゆみと睡眠への影響を減らす
湿疹では、かゆくて掻くことで皮膚が傷つき、炎症が強くなり、さらにかゆくなる悪循環が起こります。
夜のかゆみは、睡眠にも影響します。
家庭では、
- 爪を短くする
- 汗をやさしく洗い流す
- 暑くなりすぎない衣類や室温を心がける
- 肌への摩擦を減らす
ことも大切です。
「掻かないで」と注意するだけではなく、皮膚の炎症を適切に治療して、かゆみそのものを減らすことが重要です。
⑥ 将来への見通しが持てる|良い皮膚の状態を維持する
アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。
経過には個人差があり、「何歳になれば必ず治る」とは言えません。
炎症が落ち着いた後も保湿を続けます。
同じ場所で再燃を繰り返す場合には、医師の管理のもと、抗炎症外用薬を週2回程度など間隔をあけて使用するプロアクティブ療法が選択されることもあります。
治療の目標は、単に「薬を使わないこと」ではありません。
かゆみが少なく、よく眠れ、日常生活に支障の少ない皮膚の状態を保つことが大切です。
湿疹・肌荒れはいつ受診すればいい?
次のような場合は、一度医療機関で皮膚の状態を確認しましょう。
- 保湿しても赤みやかゆみが続く
- 湿疹を何度も繰り返す
- 塗り薬をやめるとすぐ悪化する
- 夜も掻いて眠れない
- 膿、水ぶくれ、強い腫れがある
- 急速に広い範囲へ悪化する
発熱を伴って急に悪化した場合や、元気がなく水分が十分に取れない場合も早めに受診してください。
アナフィラキシーが疑われる症状は緊急対応が必要です
食物や薬の後に、
- 息がしにくい
- 強い咳き込みが続く
- 繰り返し吐き続ける
- 意識がもうろうとする
- ぐったりする
などがある場合は、アナフィラキシーの可能性があります。
119番通報を含めた緊急対応が必要です。
エピペン®などのアドレナリン自己投与薬を処方されている場合は、あらかじめ医師から説明された方法に従って使用してください。
よくある質問
Q. 治療を始めたら何日くらいで良くなりますか?
改善までの期間は、湿疹の原因、重症度、治療内容によって異なるため、一律には言えません。
指示された治療を続けても改善が乏しい場合や、すぐに再発する場合は再診しましょう。
Q. ステロイド外用薬を繰り返し使って大丈夫ですか?
ステロイド外用薬は、皮膚の炎症を抑える標準的な治療の一つです。
適切な強さ、量、使用期間は、年齢、塗る場所、症状によって異なります。自己判断で極端に減らしたり中止したりせず、医師と相談しながら使用しましょう。
Q. 毎日お風呂に入っても大丈夫ですか?
基本的には入浴やシャワーで皮膚を清潔に保ってかまいません。
熱すぎるお湯や強くこする洗い方は避け、入浴後は保湿しましょう。
Q. 湿疹があっても保育園や学校へ行けますか?
アトピー性皮膚炎や乾燥による湿疹そのものは、人にうつる病気ではありません。
通常は湿疹だけを理由に休む必要はありません。とびひなどの感染症を合併している場合は対応が異なります。
横浜市・みなとみらいで、ケアしても治らない湿疹が心配な方へ
みなとみらい小児科クリニックでは、毎日ケアを続けても改善しにくい湿疹や、何度も繰り返す肌荒れについて、アレルギー外来でのご相談をおすすめしています。
これは、アレルギーが疑われる場合だけではありません。
当院のアレルギー外来担当医は、アレルギー疾患に加えて、子どもの湿疹、アトピー性皮膚炎、日々のスキンケア、外用薬による皮膚症状のコントロールにも精通しています。
そのため、
- 保湿しているのに治らない
- 湿疹を何度も繰り返す
- 薬をやめるとすぐ悪化する
- 塗る量や続け方が分からない
- 今の治療方法でよいのか確認したい
という場合も、アレルギー疾患の有無にかかわらず、アレルギー外来へご相談ください。
受診時には、現在使っている保湿剤や塗り薬、お薬手帳、他院の検査結果があればお持ちください。症状が強かったときの写真も診療の参考になります。
発熱を伴う急な悪化や、膿・水ぶくれが広がっているなど、早めの診察が必要な場合は一般診療でも対応しています。
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参考資料
- 日本皮膚科学会・日本アレルギー学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」
- 日本小児皮膚科学会・日本小児アレルギー学会「小児のためのアトピー性皮膚炎の予防と治療の手引き2024」
- 日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2021」
- 日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン2022」
- 厚生労働省「アナフィラキシーが起こったときの対応」
公開日: 2026年9月8日
更新日: 2026年9月8日
監修者: みなとみらい小児科クリニック院長
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です。
ベビーカーをご利用の方や、小さなお子さんを連れての受診にも便利な立地です。
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お車でお越しの方は、プライムコーストみなとみらいの大型立体駐車場をご利用いただけます。
駐車場は2時間まで無料です。
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所在地
みなとみらい小児科クリニック
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神奈川県横浜市西区みなとみらい6-3-4
プライムコーストみなとみらい2階
お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。


































