子どもの発疹・湿疹|原因・受診の目安を小児科医が解説

お知らせ
2026.09.05

子どもの発疹・湿疹|原因・受診の目安を小児科医が解説

子どもの皮膚に突然ぶつぶつや赤みが出ると、「感染症?」「アレルギー?」「すぐ受診した方がいい?」と心配になると思います。

子どもの発疹・湿疹には、感染症、アトピー性皮膚炎、じんましん、皮膚への刺激など、さまざまな原因があります。

見た目だけで原因を判断することは難しく、発熱、かゆみ、発疹が出た場所、広がり方、食べ物や薬との関係などを合わせて確認することが大切です。

みなとみらい小児科クリニックでは、乳児・幼児・学童期のお子さんの発疹・湿疹を診療しています。

「何の発疹か分からない」という段階でもご相談ください。

発疹・湿疹とは?

発疹とは、皮膚に現れる赤み、ぶつぶつ、水ぶくれ、紫色の斑点などを広く表す言葉です。

湿疹は、皮膚の炎症によって赤み、ぶつぶつ、かゆみ、じゅくじゅく、皮むけなどがみられる状態です。

同じように見える発疹でも原因は異なります。

年齢、症状が始まった時期、発熱の有無、かゆみ、食べ物や薬との関係などから総合的に判断します。

子どもの発疹・湿疹で考えられる主な原因

子どもの発疹・湿疹の原因は、感染症、皮膚炎、じんましん、アレルギーなどさまざまです。原因主な特徴ウイルス感染症発熱やかぜ症状とともに発疹が出ることがある細菌感染症赤み、腫れ、膿、じゅくじゅくなどを伴うことがあるアトピー性皮膚炎かゆみのある湿疹を慢性的・反復性に繰り返すじんましん盛り上がった発疹が突然現れ、消えたり場所を変えたりする刺激による皮膚炎汗、よだれ、摩擦、おむつなどが関係することがある食物・薬によるアレルギー摂取後にじんましんや腫れなどが出ることがある

乳幼児では、乳児湿疹、あせも、おむつかぶれ、とびひなどもよくみられます。

感染症では、手足口病、突発性発疹、水痘、伝染性紅斑、麻しん、風しんなどでも発疹がみられます。

湿疹があると食物アレルギーですか?

湿疹があるだけで食物アレルギーと診断することはできません。

血液検査で特異的IgE抗体が陽性であっても、それだけでその食物が症状の原因と確定するわけではありません。

食物アレルギーでは、

  • 何を食べたか
  • 食べてから症状が出るまでの時間
  • どのような症状が出たか
  • 同じ食物で症状を繰り返すか

などを確認します。

自己判断で食事を除去せず、小児科やアレルギー専門医にご相談ください。

発疹を伴う感染症の潜伏期間は?

潜伏期間や感染経路、登園・登校の基準は病気によって異なります。

たとえば、手足口病では感染してから症状が出るまで一般に3~5日程度、水痘では10~21日程度です。

すべての発疹に同じ基準を当てはめることはできないため、診断された病気ごとに確認することが大切です。

診察では何を確認する?

発疹の診断では、見た目だけでなく、いつ・どこから出たのか、発熱や他の症状があるかを確認します。

診察では、

  • いつから出たか
  • どこから出始めたか
  • 広がっているか
  • かゆみや痛みがあるか
  • 発熱があるか
  • 咳、鼻水、嘔吐、下痢があるか
  • 食べ物や薬との関係があるか

などを確認します。

発疹は時間とともに変化するため、すでに消えてしまった場合でも、写真が残っていれば診察の参考になることがあります。

当院で発疹・湿疹を診察するときに大切にしていること

みなとみらい小児科クリニックでは、発疹だけを見るのではなく、お子さんの全身状態やこれまでの経過を合わせて診察しています。

「朝起きたら突然ぶつぶつが出ていた」
「熱が出たあとに発疹が出てきた」
「湿疹がなかなか治らない」
「食べ物のアレルギーではないか心配」

といったご相談にも対応しています。

発疹は感染症だけでなく、皮膚炎やじんましん、アレルギーなどでもみられるため、必要に応じて検査や専門外来への相談を検討します。

検査は必要ですか?

すべての発疹に血液検査やアレルギー検査が必要なわけではありません。

まず問診と皮膚の状態から原因を考えます。

必要に応じて、

  • 感染症の検査
  • 細菌検査
  • 血液検査
  • アレルギー検査

などを行います。

検査が必要かどうかは、症状や経過によって判断します。

発疹・湿疹はどう治療する?

治療方法は原因によって異なります。

湿疹では保湿剤や炎症を抑える塗り薬を使用することがあります。

細菌感染では、病気や重症度によって抗菌薬が必要になる場合があります。

ウイルス感染症では、水分補給や発熱への対応など、症状を和らげる治療が中心になるものもあります。

以前処方された薬を自己判断で使用せず、原因に合った治療を行うことが大切です。

家庭でできること

皮膚への刺激を減らし、お子さんの全身状態を観察することが大切です。

  • 皮膚を強くこすらない
  • 処方された保湿剤や塗り薬を指示どおり使う
  • 爪を短くして掻き壊しを防ぐ
  • 発熱がある場合は水分が取れているか確認する
  • 発疹が急に増えていないか観察する

入浴できるかどうかは、原因となる病気や全身状態によって異なります。

高熱やぐったりしているときは、無理に入浴させる必要はありません。

小児科を受診した方がよい症状

発疹が急に広がる、発熱を伴う、全身状態が悪い場合は医療機関へご相談ください。

  • 発熱とともに発疹がある
  • 発疹が急速に広がる
  • 水ぶくれ、膿、強いただれがある
  • かゆみや痛みが強い
  • 水分や食事が取りにくい
  • 発疹がなかなか改善しない
  • 押しても色が消えない赤紫色の発疹が増える

特に、押しても色が消えない赤紫色の発疹(紫斑)が急に増え、発熱やぐったりを伴う場合は、速やかに医療機関へご相談ください。

また、発熱が続き、両目の充血、唇の赤み、発疹、手足の変化などがある場合には、川崎病などの評価が必要になることがあります。

救急受診を考える症状

発疹とともに呼吸困難や意識の異常などがある場合は、緊急性が高い可能性があります。

  • 呼吸が苦しい、ゼーゼーする
  • のどや舌が腫れる
  • ぐったりして反応が悪い
  • 意識の状態がおかしい
  • けいれんが続く
  • 食べ物や薬の後に、発疹と呼吸器症状や繰り返す嘔吐が出た

食物や薬などをきっかけに、皮膚症状に加えて呼吸器症状などが現れた場合は、アナフィラキシーの可能性があります。

緊急性が高いと判断した場合は、救急要請も検討してください。

保育園・幼稚園・学校は休む?

発疹があるだけで、必ず登園・登校できないわけではありません。

ただし、発熱がある、全身状態が悪い、水分や食事が十分に取れない場合は、無理に登園・登校させず休ませましょう。

また、水痘、麻しん、風しんなど、感染症によっては出席停止期間が定められています。

診断された病気について、それぞれの登園・登校基準を確認してください。

よくある質問

Q. 発疹があっても元気なら様子を見ても大丈夫?

元気があるというだけで緊急性を判断することはできません。

発疹が急に広がる、紫色になる、水ぶくれが増える、発熱を伴う場合などはご相談ください。

Q. お風呂に入ってもいい?

原因となる病気とお子さんの体調によって異なります。

高熱やぐったりしているときは無理をせず、皮膚を洗う場合も強くこすらないようにしましょう。

Q. 湿疹があるとアレルギー検査が必要?

必ずしも必要ではありません。

湿疹の状態や食物摂取との関係などを確認して、必要性を判断します。

検査結果だけで食事制限を行わないことが大切です。

横浜市・みなとみらいで子どもの発疹・湿疹が心配な方へ

みなとみらい小児科クリニックでは、乳児・幼児・学童期のお子さんの発疹・湿疹を診療しています。

「何の発疹か分からない」
「湿疹がなかなか治らない」
「アレルギーなのか心配」
「受診した方がよいか迷っている」

といった場合もご相談ください。

食物アレルギーやアトピー性皮膚炎など、より専門的な評価が必要な場合には、当院のアレルギー外来でもご相談いただけます。

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  • じんましん
  • 子どもの嘔吐・下痢

※各関連記事からも本記事へ相互リンクを設定することを推奨します。

参考資料

  • 厚生労働省「手足口病」
  • 厚生労働省「水痘」
  • こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」
  • 日本アレルギー学会・日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」
  • 日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン2022」
  • 日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2021」
  • 日本川崎病学会「川崎病診断の手引き 改訂第6版」
  • 日本小児科学会「こどもの救急」

公開日:2026年9月5日
更新日:2026年9月5日
監修:みなとみらい小児科クリニック 院長

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駐車場は2時間まで無料です。

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