子どもの発熱|原因・受診の目安・家庭での対処を小児科医が解説

お知らせ
2026.08.29

子どもの発熱|原因・受診の目安・家庭での対処を小児科医が解説

子どもの発熱は、かぜなどの感染症でよくみられる症状です。

熱の高さだけで重症度が決まるわけではありません。年齢、元気の程度、呼吸、水分摂取、尿量などを合わせて判断することが大切です。

特に生後3か月未満の赤ちゃんで38℃以上の発熱がある場合は、重い感染症が隠れている可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。

みなとみらい小児科クリニックでは、乳児から学童期まで、子どもの発熱について診療しています。

子どもの発熱とは?

発熱とは、感染症などに対する体の反応によって、体温が普段より高くなった状態です。

発熱そのものは病名ではありません。体がウイルスや細菌などに反応したときにみられる症状の一つです。

日本小児科学会監修「こどもの救急」では、38℃以上を発熱時の受診判断の目安として扱っています。

ただし、熱が高いほど病気が重いとは限りません。

「何℃あるか」だけではなく、お子さんの年齢や全身状態を確認することが重要です。

子どもの発熱の主な原因は?

子どもの発熱では、感染症が原因となることが多くあります。

主な原因には次のようなものがあります。

  • かぜなどのウイルス感染症
  • インフルエンザ
  • RSウイルス感染症
  • アデノウイルス感染症
  • 手足口病
  • ヘルパンギーナ
  • 中耳炎
  • 肺炎
  • 尿路感染症

頻度は高くありませんが、川崎病など感染症以外の病気でも発熱することがあります。

なお、「発熱」という症状そのものに感染経路や潜伏期間があるわけではありません。

感染経路や潜伏期間は、発熱の原因となっている感染症によって異なります。

発熱したら体温以外に何を確認する?

子どもが発熱したときは、体温だけでなく全身の状態を確認することが大切です。

特に次の点を確認しましょう。

  • 元気や反応は普段と比べてどうか
  • 水分を飲めているか
  • 母乳やミルクを飲めているか
  • おしっこが出ているか
  • 呼吸が苦しそうではないか
  • 顔色や唇の色が悪くないか
  • 咳や鼻水がないか
  • 嘔吐や下痢がないか
  • 発疹がないか
  • けいれんがないか

たとえば「熱は高いけれど水分が取れて遊べている」という場合と、「体温はそれほど高くなくても、ぐったりして水分が取れない」という場合では、受診の緊急度が異なることがあります。

体温だけではなく、普段のお子さんとの違いを見ることが重要です。

子どもの発熱はどのように診断する?

小児科では、体温だけでなく、年齢、発熱してからの経過、お子さんの全身状態などを確認します。

さらに、

  • いつから発熱しているか
  • 最高体温
  • 咳や鼻水
  • 嘔吐や下痢
  • 発疹
  • 食事や水分摂取
  • 尿量
  • 周囲で流行している感染症

などを確認します。

そのうえで、のど、耳、胸、お腹、皮膚などを診察します。

必要に応じて、インフルエンザなどの迅速検査、尿検査、血液検査などを検討します。

すべての発熱で検査が必要なわけではありません。年齢、症状、診察所見、発熱からの経過などから必要な検査を判断します。

子どもの発熱はどう治療する?

治療は、熱の数字だけを下げるのではなく、発熱の原因となっている病気と、お子さんのつらさに合わせて行います。

多くのウイルス感染症では、水分補給や休養などの対症療法が中心になります。

ただし、原因となる感染症によって治療は異なります。インフルエンザなどでは、年齢や症状、発症からの時間などを考慮して抗ウイルス薬を検討することがあります。

細菌感染症などでは、原因や病状によって抗菌薬が必要になる場合があります。

解熱剤は「体温を平熱に戻すこと」だけを目的として使用するものではありません。

熱によってつらそう、眠れない、水分を取りにくいなどの場合に、医師の指示に沿って使用します。

発熱したとき家庭でできることは?

発熱したときは、十分な水分を取ることが大切です。

一度にたくさん飲めない場合は、少量ずつこまめに与えましょう。

暑そうなときは衣服や室温を調整します。寒がったり震えたりしているときは、無理に冷やす必要はありません。

家庭では特に、

  • 水分が取れているか
  • おしっこが出ているか
  • 呼吸が苦しくないか
  • 顔色が悪くないか
  • 呼びかけへの反応が普段と違わないか

を確認してください。

子どもの発熱で受診したほうがよいのはどんなとき?

発熱があるときは、「何℃だから受診」と体温だけで判断するのではなく、年齢と全身状態を合わせて考えることが大切です。

次のような場合は、医療機関への相談・受診を検討してください。

  • 生後3か月未満で38℃以上の発熱がある
  • ぐったりしている
  • 呼びかけへの反応が悪い
  • 呼吸が苦しそう
  • 顔色や唇の色が悪い
  • 水分や母乳・ミルクがほとんど取れない
  • おしっこが極端に少ない
  • 繰り返し嘔吐している
  • けいれんした
  • 意識の状態がおかしい

特に、呼吸が明らかに苦しそう、意識がおかしい、けいれんが5分以上続くなどの場合は、緊急性が高い可能性があります。

判断に迷う場合は、医療機関へ相談するほか、夜間や休日には「こども医療電話相談(#8000)」を利用できます。

生後3か月未満で38℃以上の発熱は速やかに受診してください

子どもの発熱では、年齢によって対応が異なります。

特に生後3か月未満の赤ちゃんは注意が必要です。

日本小児科学会では、生後3か月未満の乳児の発熱について、重い感染症の可能性もあるため、速やかな受診が必要としています。

元気そうに見えても、38℃以上の発熱が確認された場合は医療機関を受診してください。

詳しくは、次の記事で解説しています。

生後3か月未満の赤ちゃんの発熱|38℃以上は受診が必要? 小児科医がわかりやすく解説

生後3か月〜1歳の発熱は全身状態も確認します

生後3か月以降では、体温だけでなく、元気の程度、呼吸状態、水分摂取、尿量などを合わせて判断することが大切です。

ただし、「生後3か月を過ぎたから発熱しても心配ない」という意味ではありません。

月齢が低い赤ちゃんは症状を言葉で伝えられないため、普段との違いをよく観察しましょう。

ぐったりしている、呼吸が苦しそう、水分が取れないなどの場合には、体温の高さにかかわらず受診が必要になることがあります。

詳しくは、次の記事で解説しています。

子どもの発熱(生後3か月〜1歳)とは?原因・受診の目安・治療を小児科医がわかりやすく解説

発熱したら保育園・幼稚園はいつから行ける?

発熱という症状だけで、すべての子どもに共通する「何日休む」という基準が決まっているわけではありません。

インフルエンザなど、原因となった感染症によっては登園・登校の基準が定められています。

また、感染症ごとの基準だけでなく、お子さんの全身状態も大切です。

解熱していても元気がない、食事や水分が十分に取れないなどの場合は、無理をせず自宅で休ませましょう。

登園・登校の時期は、原因となった感染症とお子さんの状態によって判断します。

子どもの発熱についてよくある質問

Q. 子どもは何℃から発熱ですか?

A.

子どもの体温には個人差があり、測定方法や時間帯などによっても変動します。

日本小児科学会監修「こどもの救急」では、38℃以上を発熱時の受診判断の目安として扱っています。

特に生後3か月未満で38℃以上の発熱がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

Q. 熱が高いほど重い病気なのでしょうか?

A.

熱の高さだけで病気の重症度が決まるわけではありません。

年齢、元気の程度、呼吸状態、水分摂取、尿量、意識状態などを合わせて判断することが重要です。

Q. 38℃以上なら必ず受診する必要がありますか?

A.

年齢や全身状態によって対応が異なります。

特に生後3か月未満で38℃以上の場合は、速やかな医療機関受診が必要です。

生後3か月以降では、体温だけではなく、元気の程度、呼吸、水分摂取、尿量などを合わせて判断します。

ただし、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、水分が取れないなどの場合は、体温の高さにかかわらず医療機関へ相談してください。

Q. 発熱したら解熱剤を使ったほうがよいですか?

A.

発熱しているという理由だけで、必ず解熱剤を使用する必要があるわけではありません。

熱によってつらそう、眠れない、水分を取りにくいなどの場合に、医師から処方された解熱剤を指示に沿って使用します。

Q. 発熱したらお風呂に入ってもよいですか?

A.

発熱しているときの入浴は、体温の数字だけではなく、お子さんの全身状態をみて判断します。

元気があり、水分が取れていて、入浴による負担が大きくなさそうであれば、短時間の入浴やシャワーが可能な場合があります。

一方、ぐったりしている、悪寒がある、水分が十分に取れない、呼吸が苦しそうなどの場合は、無理に入浴させず休ませましょう。

入浴できるか迷うほど体調が悪い場合は、入浴よりも休養や水分補給を優先してください。

Q. 夜間や休日に受診するか迷ったらどうすればよいですか?

A.

ぐったりしている、呼吸が苦しそう、意識がおかしいなど緊急性が疑われる症状がある場合は、速やかな医療機関受診が必要です。

判断に迷う場合は、日本小児科学会監修「こどもの救急(ONLINE-QQ)」や、厚生労働省の「こども医療電話相談(#8000)」も参考になります。

子どもの発熱で受診に迷ったら、みなとみらい小児科クリニックへご相談ください

みなとみらい小児科クリニックでは、乳児から学童期まで、子どもの発熱について診療しています。

「何度になったら受診すればいい?」
「熱は高いけれど元気がある」
「水分があまり取れない」
「赤ちゃんの発熱なので心配」

このような場合もご相談ください。

子どもの発熱では、体温の数字だけではなく、年齢、元気の程度、呼吸状態、水分摂取、尿量などを総合的に確認することが大切です。

特に生後3か月未満で38℃以上の発熱がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

関連記事

子どもの咳が続くのはなぜ?原因・症状・受診の目安を小児科医が解説

RSウイルス(RSV)感染症とは?赤ちゃんの咳・ゼーゼーの症状や受診の目安を小児科医が解説

子どものインフルエンザとは?症状・治療・登園の目安を小児科医がわかりやすく解説


・子どもの嘔吐
・予防接種
・アレルギー外来
・頭の形外来

参考資料

・厚生労働省「上手な医療のかかり方」
・厚生労働省「こども医療電話相談事業(#8000)」
・厚生労働省 感染症関連情報
・日本小児科学会
・日本小児科学会監修「こどもの救急(ONLINE-QQ)」
・日本小児感染症学会
・世界保健機関(WHO)

公開日:2026年8月29日
更新日:2026年8月29日
監修:みなとみらい小児科クリニック 院長・小児科医

みなとみらい小児科クリニックへのアクセス

みなとみらい小児科クリニックは、横浜市西区みなとみらい6丁目の「プライムコーストみなとみらい」2階にあります。

横浜市西区・みなとみらいを中心に、西区各地域のほか、中区・神奈川区など周辺地域からも受診いただけます。

電車でお越しの方

みなとみらい線をご利用の場合、

  • 新高島駅から徒歩約8分
  • みなとみらい駅から徒歩約10分

です。

ベビーカーをご利用の方や、小さなお子さんを連れての受診にも便利な立地です。

お車でお越しの方

お車でお越しの方は、プライムコーストみなとみらいの大型立体駐車場をご利用いただけます。

駐車場は2時間まで無料です。

発熱などでお子さんを長時間歩かせることが難しい場合や、乳幼児・ご兄弟を連れて受診される場合にも、お車でお越しいただけます。

所在地

みなとみらい小児科クリニック
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい6-3-4
プライムコーストみなとみらい2階

お子さんの体調が心配なときは、いつでもご相談ください。