乳幼児健診とは?目的・内容・受ける時期と必要性を小児科医が解説

乳幼児健診
2026.09.22

乳幼児健診とは?目的・内容・受ける時期と必要性を小児科医が解説

乳幼児健診は、赤ちゃんや子どもの発育・発達を確認し、病気や発達上の心配を早めに見つけ、必要な支援につなげるための大切な機会です。

「体重は順調に増えている?」
「発達はこのままで大丈夫?」
「離乳食について相談したい」

このような、子育ての中で感じる疑問や心配について相談することもできます。

健診では、その日に何が「できた・できなかった」だけではなく、これまでの成長の経過や普段のお子さんの様子も含めて確認します。

乳幼児健診とは

乳幼児健診とは、乳児期から幼児期に、身体の発育、運動やことばなどの発達、栄養状態、病気の有無、生活や子育ての状況などを確認する健康診査です。

目的は病気を早く見つけることだけではありません。

順調に成長していることを確認し、気になることがあれば経過をみたり、必要に応じて詳しい診察や専門医療、地域の支援につなげたりする役割があります。

乳幼児健診を受ける意義・必要性

乳幼児期は、短い期間に身体も発達も大きく変化します。

体重や身長だけでなく、首すわり、寝返り、お座り、歩行、ことば、人との関わり、食事、睡眠など、確認する内容も月齢・年齢によって変わります。

成長や発達には個人差があります。そのため、その時点の様子だけではなく、これまでの経過を続けて確認することが大切です。

適切な時期に健診を受けることで、ご家庭だけでは気づきにくい身体所見や発育・発達の変化を確認し、必要な対応につなげられることがあります。

乳幼児健診では何をみているの?

健診では、月齢・年齢に応じて次のような項目を確認します。

身体計測や診察だけでなく、母子健康手帳、問診票、保護者から伺う普段のお子さんの様子も大切な情報です。

こども家庭庁の「改訂2版 乳幼児健康診査身体診察マニュアル」でも、発育・発達、栄養、生活、養育状況などを問診と診察から総合的に確認することが示されています。

乳幼児健診はいつ受ける?

乳幼児健診は、成長・発達の節目に合わせて受けることが大切です。

母子保健法に基づき、市町村では1歳6か月児健診と3歳児健診が実施されています。

さらに、1か月児、3~6か月児、9~11か月児、5歳児などについても、出生後から就学前まで切れ目なく子どもの健康状態を確認できるよう、健診体制の充実が進められています。

実際に健診を受ける月齢、公費負担の有無、実施場所などは自治体によって異なります。

母子健康手帳やお住まいの自治体からの案内を確認しましょう。

健診当日の様子だけで判断するわけではありません

同じ月齢でも、寝返り、歩き始め、ことばが出る時期などには幅があります。

また、知らない場所や人の前では緊張して、家庭ではできていることを健診の場ではしない場合もあります。

そのため、健診では当日の反応だけではなく、家庭での様子やこれまでの発達の経過も合わせて確認します。

「同じ月齢の子より少し遅い気がする」など、気になることがあればそのままお話しください。

「要観察(経過観察)」と言われたら

「要観察」は、病気や発達の問題が確定したという意味ではありません。

診察や発達の確認で気になる点がある場合に、一定期間後にもう一度確認することがあります。

成長・発達には幅があるため、時間をあけて経過をみることで判断しやすくなる場合もあります。

一方、詳しい診察や検査が必要と考えられる場合には、医療機関や専門医療へつなげることがあります。

健診で相談してよいこと

乳幼児健診では、病気についてだけでなく、

  • 体重の増え方
  • 母乳やミルク
  • 離乳食や食事
  • 寝返り、お座り、歩行
  • ことばや人との関わり
  • 湿疹やスキンケア
  • 便秘や排便
  • 睡眠
  • 予防接種

なども相談できます。

「病気というほどではないけれど、何となく気になる」という保護者の気づきも大切な情報です。

気になることを母子健康手帳やスマートフォンなどにメモしておくと、健診の際に相談しやすくなります。

横浜市の「医療機関乳幼児健康診査受診票」とは?

横浜市では、区役所で実施する4か月児・1歳6か月児・3歳児健診とは別に、医療機関で乳児健診を受けられる制度があります。

母子健康手帳別冊の「医療機関乳幼児健康診査受診票」を利用すると、対象となる医療機関で3回の健康診査・育児相談を公費で受けることができます。

受診票には利用できる期間があります。

特に2回目・3回目は、母子健康手帳別冊の受診票を確認し、対象期間を過ぎないように受診しましょう。

健診・育児相談は公費負担ですが、健診の結果、病気について別に診察・検査・治療などが必要になった場合は、乳幼児健診とは別の診療になります。

横浜市・みなとみらいで乳幼児健診を受けたい方へ

みなとみらい小児科クリニックでは、行政で実施される4か月児・1歳6か月児・3歳児健診以外の時期の乳幼児健診を行っています。

当院では、特に

  • 2か月健診
  • 生後5~8か月の健診
  • 生後9~12か月の健診

を行っています。

2か月健診では、発育・発達や授乳の状況などを確認し、育児について気になることもご相談いただけます。

なお、2か月健診は、横浜市の「医療機関乳幼児健康診査受診票」の対象とは別の健診です。

当院では、横浜市の「医療機関乳幼児健康診査受診票」を、生後5~8か月、生後9~12か月の健診で利用できます。

受診票の対象時期以外でも、お子さんの発育・発達について気になることがあればご相談ください。

よくある質問

元気なら乳幼児健診を受けなくてもよいですか?

元気に見えていても、成長曲線、身体の診察、発達など、普段の生活だけでは分かりにくい点を確認できることがあります。

対象となる健診は、できるだけ適切な時期に受けましょう。

2か月健診で横浜市の受診票は使えますか?

横浜市の「医療機関乳幼児健康診査受診票」は、2か月健診には利用できません。

当院の2か月健診は、横浜市の公費による医療機関乳幼児健康診査とは別の健診として行っています。

風邪をひいていても健診を受けられますか?

発熱や咳、急な発疹などがある場合には、感染対策などのため健診を延期した方がよい場合があります。

自治体で行う健診は自治体の案内を、医療機関での健診は受診予定の医療機関にご確認ください。

健診には何を持っていけばよいですか?

母子健康手帳、対象となる健診受診票、問診票などが基本です。

必要な持ち物は健診の種類や実施場所によって異なるため、事前に確認しましょう。

乳幼児健診を成長を一緒に確認する機会に

乳幼児健診には、お子さんの成長を確認し、小さな心配を相談し、必要な支援へ早めにつなぐという大切な役割があります。

月齢・年齢によって、確認するポイントも変わります。

それぞれの時期に何をみるのかを知っておくと、健診をより有意義に活用できます。

お子さんの成長について気になることがあれば、小さな疑問でも遠慮なくご相談ください。

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参考資料

こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」
こども家庭庁「改訂2版 乳幼児健康診査身体診察マニュアル」
こども家庭庁「標準的な乳幼児期の健康診査と保健指導に関する手引き」
こども家庭庁「1か月児健康診査マニュアル」
横浜市「乳幼児健康診査」
横浜市「医療機関での乳幼児健診」
日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」

公開日: 2026年9月21日
更新日: 2026年9月21日
監修者: みなとみらい小児科クリニック院長

みなとみらい小児科クリニックへのアクセス

みなとみらい小児科クリニックは、横浜市西区みなとみらい6丁目の「プライムコーストみなとみらい」2階にあります。

横浜市西区・みなとみらいを中心に、西区各地域のほか、中区・神奈川区など周辺地域からも受診いただけます。

電車でお越しの方

みなとみらい線をご利用の場合、

  • 新高島駅から徒歩約8分
  • みなとみらい駅から徒歩約10分

です。

ベビーカーをご利用の方や、小さなお子さんを連れての受診にも便利な立地です。

お車でお越しの方

お車でお越しの方は、プライムコーストみなとみらいの大型立体駐車場をご利用いただけます。

駐車場は2時間まで無料です。

発熱などでお子さんを長時間歩かせることが難しい場合や、乳幼児・ご兄弟を連れて受診される場合にも、お車でお越しいただけます。

所在地

みなとみらい小児科クリニック
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい6-3-4
プライムコーストみなとみらい2階

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